もし君が
認めてよってその拳を握りしめるのなら
私がその手をとるし
受け入れてよって声を張り上げるなら
私は君の好きなとこを十個叫ぶ
どうしてあたしを見てくれないのって肩を震わせるのなら
私はその肩にふかふかのマフラーをかけるし
どうして妹ばっかりなのって膝に顔をうずめるのなら
私が君を抱きしめるから
私が君をちゃんと見てるよって何度でも言うから
伝わるまで、
言葉をかき集めて、
花束みたいにして手渡すから
だから、
どうか、
泣かないで
わたしがどんなにびしょびしょになっても
大切だと言ってくれる人がいる
背中をさすってくれる人がいる
何重にも言葉をあてて
何時間でも隣にいてくれる人がいる
わたしはこの人たちに恩返しがしたいんだ
かつての夢見る少女は
つまづいて
転んで
もう立てないって何度も泣きじゃくった。
どうして自分にできないんだって何度も叫んだ。
それでも
なんとか体を起こして
血が滲んだ膝小僧なんてものともせず
もう一回やってみるって
笑ってた。
でも声が震えたの気付いてたよ。
ねえ
君は一人じゃない。
物理的には離れてても
心は隣にいるから。
ずっと君の手を握ってるから。
もう大人だから
なんて強がらないで。
こわいときはこわいって呟いていいし
逃げたいときは逃げたいって目をつぶっていい。
お願いだから
一人で全部どうにかしようとしないで。
あなたが、大切なんだよ。
電話しようだとか
一緒に温泉行こうだとか
そんな提案は恥ずかしげもなくできる
あなたの声が好きだとか
あなたの体温を感じてたいだとか
そんな告白だって朝飯前なんだ
でも
ずっと一緒にいたいだとか
ずっと私だけを見ていてだとか
優しい未来を少しでも想像させるセリフは
どうしても言えない
これはまだあなたのことを信用しきれていない証左
またあなたは遠くに行っちゃうんじゃないか
また他の子を選ぶんじゃないか
またひとりぼっちになっちゃうんじゃないか
そんな不安から逃げられない幼いわたしが
今もこの胸の中で怯えてる
他人に期待しちゃいけないって何度も何度も呟いて
あったかい未来を必死に拒絶してる
でもさ
こんなわたしだけど
いつか約束したいんだ
ずっとあなたを守るって
だからもう少しだけ、待っててくれませんか
悔しい
悔しい
どのぐらい悔しいかと言えば
この悔しさを歌ったロックを全世界に発信したいぐらい悔しい
あのね
今日の出来は思ったより良かったんだ
良かったからこそ
この前の本命の試験の出来の悪さが思い出されて
ああ今も気づけば奥歯を噛み締めてる
いたたた
じゃなくて
そういや高3の時のセンター試験後に
世界史の自己採点が三十点だったって笑ってた奴がいたな
入試でもしっかり使う科目だってのに
あんなに朗らかに
くく
思い出すだけで笑っちゃう
なんであんなにいつも脳天気だったんだろ、あの人
今日の試験は公務員試験だったけど
あの人を見習って
能天気に
前向きに
おうちに帰ろう
とりあえずおつかれ
自分