「巡り会えたら」
期間限定の味に恋をして足繁くお店に通う
季節が巡り、君がいなくなった陳列棚に切なさを感じる。また来年巡り会えたら…
そう思い早5年程。やっと少し忘れられそう
「奇跡をもう一度」
一番くじでA賞が当たった
いい歳したおばさんが、でかいぬいぐるみを抱えて田舎のコンビニから出てくる姿はなかなかシュールである
ぬいぐるみは結構しっかりとしており、綿もケチらずパンパンに入っている。普通に買えば3000円〜5000円はするだろう。完全に元はとれている
多分この日にくじ運は全て使い切ったのではなかろうか
…宝くじ、買ってみようかな
「たそがれ」
湯船に浸かりながら、ここに今日は何を書こうと物思いに耽る
バスタブに背をもたれ足を伸ばし、肘置きに肘をつき無意識のうちにゲンドウポーズをとる
少しぼんやりして、ふと気付く
今の私、"世界で一番お姫様"なんじゃない?
「きっと明日も」
きっと明日もお腹が痛い
お腹が痛いといえば
10代の頃、弟と予定を合わせていた時
その日はアレの予定日だなと思い「その日はお腹痛くなる予定だから無理かも〜」と言ったら、物凄く訝しげな表情を向けられた
同級生の女子には通じていたために、小学生男児には通じないであろう事を失念していた。失敗した
結果的に未来の腹痛を予知して予定を断る、怪しい姉になってしまった
「静寂に包まれた部屋」
田舎より都会の方が意外と静かに感じた
私が生まれ育った家は祖父が建てた木造の家だ。だからか、夜自室にいると外の音がまあまあ聞こえる
カエルや虫たちの大合唱や甲虫が網戸をカリカリする音。寝る前に時計のカチコチという音と共に聞こえてくる、四季折々の音たちである
ちなみに私はカエルがうるさいくらいなら寝れるし、部屋が静かすぎても寝れる
でも壁一枚隔てて外壁工事が始まったときは流石に寝れなかった。日中だったが夜勤明けだったので発狂した気がする