「カレンダー」
まっさらなカレンダーがどんどん書き込まれてごちゃごちゃとしていくのが好きで、アナログの手帳が辞められない
「世界に一つだけ」
母が編んでくれたマフラー
お店で毛糸を選んで、母とデザインを相談して、母が作ってくれたマフラーはとっても長いピンクの毛糸のマフラーだった。小学生の頃は、ヤンチャな子に縄跳びにされた事もあるくらいには長かった
何となく使い勝手が良く、高校生になっても使っていたら
「なんかもう小汚いから捨てたら?長く使ってくれるのは嬉しいけど、ちょっともう恥ずかしい」
作った母本人にそう言われると、まあ確かに色はくすんでしまい少しボロっちい
でもこのマフラー、結構使いやすくて馴染みがいいんだよな…と思っていたら
「妹のマフラー貰ったら?妹にも作ったけど、あの子全然使わないのよ」
それなら…と思い妹と相談。無事貰える流れになったので妹の白いマフラーを使う事になった
しかしこれがまた使い勝手が悪い。妹が使わなかった理由がなんとなく分かってしまった。作者は同じなのに不思議だ
ピンクのマフラーが恋しい…
「胸の鼓動」
0歳児って寝てると静かすぎて、生きてる…?と思う事がある。うつ伏せ寝が好きな時期は特にヤキモキする
子どもを起こさないように
口元に手をかざして呼吸を感じ、胸や背中に耳を当てて心臓の音を聞く
「とっとっとっとっとっとっとっとっ」
赤ちゃんの鼓動早い。めっちゃ早い
ついでに横で寝てる夫の鼓動も確認する。子どもと夫、交互に聞き比べる
やっぱり赤ちゃんの鼓動めちゃくちゃ早いな…。赤ちゃんも生きるために忙しいんだね
「踊るように」
***
「時を告げる」
明日には産まれそうだな、というのは意外と分かるもので
お腹の調子が普段と違う気がして、入院の荷物や流れを確認し、買い物に行き、父の還暦祝いを注文して1日を終える。翌日には元気な赤ちゃんが産まれた
そして翌週には里帰りした実家で、皆で父の還暦を祝うのだ