「私の名前」
苗字が珍しく、結婚して姓が変わった今も苗字をもじったニックネームで呼ばれている
あまり他人と被らず、元が苗字なので異性でも呼びやすいので結構気に入っていた
その分、自分の名前を呼ばれる機会は少なかった
家族からも“お姉ちゃん”と呼ばれていたので、だいぶ呼ばれていない。そんな育ちなので、自分の名前に殆ど愛着がない
今は夫くらいしか呼ばないかもしれない
「遠い日の記憶」
結婚して、妊娠して、出産して、子育てして
その時々で母から「私のときはこんな事があったのよ〜」と、両親の馴れ初めやら私や兄弟の出産時や幼少期のエピソードを披露してもらえる
それが結構貴重な事のような気がして
私が母と同じ土俵に立った事で初めて聞けた話な気がして
ああ、結婚して子ども育ててみて良かったな。と思う
「空を見上げて心に浮かんだこと」
子どもに付き合ってアンパンマンを見ることがあるのだが、夕日がボンカレーに見える
他にも気になるところは多々あるが
ジャムおじさんが締めの台詞を言い、アンパンマンが「そうですね」と同意し、完結の短いBGMが流れ、夕日のカットで終了するのがだいたいの流れだ
私がアンパンマンの「そうですね」の台詞をついハモってしまい、「今回もそうですねで終わった…」と思っている間にボンカレーに見える夕日はいつも輝いている
「終わりにしよう」
これで最後にしようと思うのに、気がつくとまたSNSを開いている
「手を取り合って」
幼稚園に入園した3歳の我が子
毎日幼稚園に行くのが楽しくて仕方ない様子だが、友達がいるようにはなかった
「3歳くらいだと好きな遊びを自分で決めて、同じ遊びを選んだ子たちと遊ぶのが主なんです。大丈夫ですよ」
担任の先生にそう言われ、少し安心した
幼稚園の親子遠足に行く機会があった
同じクラスの子と手を繋いで歩く姿を見て、友達の名前は覚えられなくても仲良くできているのだなと安心した