このアプリで、書くことを毎日欠かさず続けいらっしゃる皆様こそ。
お題「理想のあなた」
この10日ばかり、私は幸せだった。
毎日心も体も満たしてくれて、その満足感に完全に虜になっていた。
そして今日も満たされたくて、私はここにいる。
この時間に確実にやってくることはリサーチ済みなのに、いつものところに見当たらない。
じらさないでよ。隠れてるの?
どこを探しても見つからない。
思いきって、そばでしゃがみ込んで作業している青い制服の女の人にきいてみた。
「あの、昨日ここに…。」
「ああ、ミント2倍大人のチョコミントパルフェデラックスですか?お客さん毎日買ってくれてましたね。ありがとうございます。でも昨日までの期間限定商品でしたので終了しました。今週の新商品は桃のプリンです。いかがですか?」
後半はもはや聞こえてなかった。
あっけない突然の別れだった。
私はかろうじてチョコミントアイスを買うと、青いコンビニを後にした。
また大好きなチョコミントフェアをやってくれることを祈りながら。
お題「突然の別れ」
16才。高校の入学式で初めて君をみた。遠くにいても君に気付いて目で追う、そんな自分に気付く。君の仕草、声、笑顔から目がはなせない初夏。
17才。同じクラスになった。私の後ろの席から、君が私の肩をトントンと軽いリズムで叩いて「ねぇねぇ、あのさ」と話しかける。同じリズムで私の心臓も跳ねた。ときめきが止まらない。
君からの告白にうなずいた秋。
18才。 初めて手をつなぎ、初めてくすぐったいキスをし、初めて君の体の温もりと熱を知った。
たくさん話し、たくさん笑った。
けれど、君と私の見ている未来が違うことを知った冬。
そして卒業式。
別れの痛みとともに私の恋も終わった。
早春の青空と君の第2ボタンを残して。
お題「恋物語」
午前中0時の鐘の音で解ける魔法といえばシンデレラ。お話の最後は「王子様と末永く幸せに暮らしましたとさ」となるのだけれど。
彼女は彼女の望む幸せな暮らしを本当に手に入れたのだろうか。
ガラスの靴のサイズと、魔法の豪奢なドレスを着飾った偽りの姿とだけで、金と権力とルッキズム万歳のボンボンを騙くらかした事に、まったく罪の意識はないのか。
虐げられてるからといって、悲劇のヒロインの立ち位置を守ったまま、手段を選ばず逆襲するような女は正直怖い。
それに表向き「素敵な王子様」だけど、ほんのちょっと踊っただけで見た目しか知らない女に執着するような男だ。自力では探さず命令するだけ。おまけに自分が望めばすべての女が自分にかしづくと思ってる。こちらもまた恐怖しかない。
残念なことに、とても幸せに暮らしていけるとは思えなくなってきた。
おやおや、何だか2人が望む幸せを掴むよう、心から祈らずにはいられなくなってしまったよ。
お題「真夜中」
聖なる乙女よ
世を愛せ
然らば世はそなたの僕となり
そなたの望みをすべて叶えよう
お題「愛があれば何でもできる?」