私とあなた
二人だけの秘密
学校終わりの掟破りか
一足飛ばしの大人の階段か
恋慕の秘め事か
大人には言えないあれやそれ
誰にも言いたくないあれやそれ
アオハルの記憶をいっぱいに詰めた秘密
そんな秘密を共有できる
友達欲しかったなぁ…
色に溢れた世界で
いつまでたっても自分の色だけは見つけられない
周りを見渡せば色が溢れている
黄のような人
緑のような人
青のような人
みんな自分の色を持っている
みんな見ていて楽しい
混ざればもっとカラフルになる
また違う楽しさがうまれる
色を組みあわせて
みんな楽しさをうみだす
1ヶ月も経てばみんなの色が見えてくる
20年経っても見えてこないのは自分の色
お前は黄色だと
お前は緑色だと
お前は灰色だと
お前は青色だと
私は何色なんだろう
黄のように誰かを楽しませられる色だろうか
緑のように誰かを癒す色だろうか
青のように誰かを安心させる色だろうか
まだ20年の旅路
これから先進んでいく中で見つけられるだろうか
もし見つけられたなら
誰かに愛される色がいい
誰かのための色じゃなく
私のための色がいい
私が私を愛せて
誰かが私を愛せる色がいい
きっといつか見つかると信じてる
楽園とはどんなところなんだろう
どんな人がいるんだろう
どんな物があるんだろう
どんな天候なんだろう
どんなに幸せな場所なんだろう
神様は楽園に関してほとんど何も教えてくれない
具体的にどんなものがあるのかも教えてくれない
具体的にどうすれば行けるかも教えてくれない
例えて言うなら
レストランでバイキングと伝えられて
料金も何が食べられるかも教えてくれない
神様は随分と自信たっぷりなシェフらしい
きっと素晴らしいところなんだろう
私の好きな人しかいないんだろう
私のことを嫌うような人間はいないんだろう
私のことを傷つけるようなことは起きないのだろう
私がそこにいてもいいと
理由をくれるようなところなのだろう
私の異常さを
受け入れてくれるようなところなのだろう
ああ
きっとそのはずだ
そうでなければ
「クソッタレ神様の楽園は星1つ」
とクレームを入れてやる
スパムのように毎日入れ続けてやる
だからどうか
素晴らしいところであってくれ
楽園とはどんなところなんだろう
この現世より
少しはマシなとこだといいな
風にのって、どこか遠くへ飛んで行きたい
誰も私のことを知らない、私のことを知っている人が一人もいないどこか遠くへ
海岸線ならば浜を歩きたい
山ならば木に寄りかかりたい
街ならばベンチに座り、ボーッと日常を眺めたい
誰も自分のことを知らずにいてくれたらどんなに幸せだろうか
誰も自分のことを知ってくれないということはどんなに不幸せだろうか
知られているからこそ失望され
知られていないからこそ愛されない
風にのってどこか遠くへ飛んで行きたい
どこか遠くへ散っていきたい
風にのってどこまでも散っていきたい