NoName

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風にのって、どこか遠くへ飛んで行きたい
誰も私のことを知らない、私のことを知っている人が一人もいないどこか遠くへ
海岸線ならば浜を歩きたい
山ならば木に寄りかかりたい
街ならばベンチに座り、ボーッと日常を眺めたい
誰も自分のことを知らずにいてくれたらどんなに幸せだろうか
誰も自分のことを知ってくれないということはどんなに不幸せだろうか
知られているからこそ失望され
知られていないからこそ愛されない
風にのってどこか遠くへ飛んで行きたい
どこか遠くへ散っていきたい
風にのってどこまでも散っていきたい

4/29/2024, 3:15:58 PM