1/16/2026, 8:20:37 AM
『奇跡』
喉元過ぎれば...
なんて言葉が
歩けば道端に落ちていて
風に吹かれて
どこかに飛んでいく
ひりついた手で
冷たい鍵を下ろして
窓を開ける
さっと明るい青空が
窓の枠を超えて広がる
夜はいつも喧騒が好きだが
この世界は
雨の日もくもりも雪も
生きていくものなのだ
生き抜くものなのだ
それでいいのだ
12/4/2025, 10:43:55 AM
『ガラスの手紙』
君からもらった
ガラスの手紙
君の思いが
インクに染みて
書かれたガラスの手紙
そこに僕は君の
好きって言葉を
何度も読み返して
今も今日も僕は探す
12/1/2025, 7:03:47 AM
『手』
君と手を繋いだ瞬間
熱いレモンが
握り潰されたように
そこから熱い果汁は
ゆっくりと冷めていくように
会えなくなる日に
近づいていく
それを急かすように
わたしの記憶は
たしかあれから
長い雨
11/21/2025, 7:56:04 AM
『砂漠でお前を愛す』
ぼくが生きてゆくには
暴力に頼らざるを得なかった
ぼくが生きてゆくには
あまりに綺麗言が眩しくて
砂漠の夜に 砂漠の夜に
だからお前を
誰も傷つけずに泣いてるお前を
今は渇いたぼくが愛す。
10/27/2025, 9:13:21 AM
『絶対に届かない君への手紙』
涙が乾いて見えなくなるように
ぼくの書いた文字はやがて
滲んでいって朝日を浴びて
気づけばガラスになって
部屋いっぱいに散らかっている
ぼくの誰も知らない情熱が
熱に火がかさなって
赤熱して
こらえきれずに火が溢れて
ある日ぜんぶ燃えたよ
したためたのぜんぶ
それでも書けなくなるより
まだ書けるなら
絶対にいいと思うよ
絶対に届かない
君への手紙