背の高いイチョウの木の黄色が、青空に映えている。路上に落ちた銀杏を避けて歩く季節がまたやって来た。
冷たい空気の中、日差しを浴びると気持ち良い。日陰より日向を歩くように。落ち葉より銀杏を踏まないように。わたしの日常の些細な心掛けも、季節とともに変わっていく。

「飲みに行きましょう」は、今の２０代にとって社交辞令だと、とある番組で言っていた。誘いではなくただの挨拶とも。言葉を真に受けてLINEを交換したら、のちにブロックされたらしい。
もちろん皆がそうではないけれど。もしそんな人が身近にいたら、誘いだって勘違いするし、できない約束はしないでほしい。と、オバサンはそう思うよ。

毎朝、家族と自分の大事な人たちを思い願っている。
今日も健康で、安全に過ごせますようにと。

こっちだと思う方向を、いつだって歩いてきた。
自分が進みたい道を、いつだって選んできた。
けれどもいつも壁にぶち当たったり、誰かに道を阻まれたりで、そこから逃げてはふり出しに戻ってきた。
戻ってはまた心の赴く方へ歩き出してきたけれど。
今では方向が分からず自分の道も見失ってしまった。
この先、何が待ち受けどこに辿り着くか。分からないけど目の前に歩ける道が在るから。今、彷徨いながらも歩き続ける。

白地にコバルトブルーやワインレッド。縁には金色の装飾を施したカップ＆ソーサーが１０客ほど等間隔に並ぶ。その優雅な佇まいに一度は足を踏み入れたくなる。
華麗な音楽とともにカップ達は動き出し、社交ダンスのような動きでお互いをかわす。カップに乗った人々はハンドルを握り楽しげに、くるくるくるくるカップを回す。あちらのカップは数人でぐるぐるぐるぐると。とてつもない遠心力に体が倒れそうになっている。
優雅で楽しいティーカップ。回し過ぎには要注意。