Day.22_『未知の交差点』
何か行動する、となったとき
その「一歩」を踏み出すのは、かなり勇気が必要だろう
「何を行動するのか」って?
何でもいいんだよ
趣味
勉強
転職活動
プロポーズ
色々あるだろう?
そのどれでもいいんだ
私は、何か大きな行動をすると決意した人物が輝いて見える
その先の未来を知らないのに、飛び込んでいくその姿
地図も持たず、己の好奇心や決意のみで突き進んでいく姿
何もかもが美しく、輝いてる
だから私も、その姿に憧れて未知の領域へ足を踏み入れるのだ
さぁ、行こう
まだ見ぬ、己の信じた道を辿り
辿り着いた先には、何が見えるのだろうか
私は、楽しみでならない
Day.21_『一輪のコスモス』
基本的に、コスモスを単体で見ることはない
群生して生えているためだ
たまに路地で一輪だけ咲いているのを見かける
コスモスというのは、可憐でとても丈夫な花だとか
路地に咲いているのは、根強い証拠だろう
しかし、そんな一輪だけ咲いているコスモス
それを見たとき、立派だなと思ったと同時に
「寂しそうだな」と思った
ユリや薔薇、スズランの一輪を見てもそうは思わないのに
たった一輪のコスモスを見たとき、それを感じた
基本的に群生して生える花が
たった一輪だけで、その場で生き抜かなければならない
そんな孤独な様子を自分と重ねてしまったのだと思う
私は、君のように強く生きることはできるのだろうか
そんなことを言っても、君は風に揺られるばかりだった
Day.20_『秋恋』
あれだけ「暑い」と言われていた日々も過ぎて
今や、朝と夜は肌寒く感じるようになった
「ねぇ、焼き芋半分にして食べよ?」
「そうだね、半分こしよう」
二人で分け合って食べる焼き芋
「モンブラン美味しい!」
「ホント?このブドウのケーキとシェアしようよ!」
「いいよ!」
二人でシェアする秋のフルーツでできたケーキ
「夕方は、寒いなぁ……」
「手、繋ごうか?その方があったかいでしょ」
「……うん、そうだね」
一緒に手を繋いで歩く、あたたかな秋の夕暮れ
そんな恋が、出会いが
私にも欲しかったんです……
Day.19_『愛する、それ故に』
私は愛している
それ故に頭から離れることはない
毎日、最低1回は考えている
でも、執着しすぎるのは良くない
絶対に後から後悔する
こうすれば良かったって
なんでこうしてしまったんだって
でも、それでもいい
私は愛する、それ故に至福なのだ
だから私はこれからも愛している
「アイスクリーム」という、魅惑の悪魔を
Day.18_『静寂の中心で』
友人とグランピングに出かけた
自然の中にある施設で
街灯が無くて夜の星が綺麗だった
自分の家から見る星空も好きだったけれど
比べ物にならないくらい綺麗だった
夜に外に出るととても肌寒い
だけど秋の虫の音色や緩やかな風音が心地いい
友人も他のお客さんも寝静まったその場所には
無音ではない静寂が存在していた
私は外に出て
ハンモックに腰掛けて空を眺めた
誰もいないその空間にひとりぼっち
寂しさは無かった
寧ろその静寂が自分の心を落ち着かせてくれた
寝るまで騒ぎに騒ぎまくって高揚した気分も
このひんやりした空気が落ち着かせてくれる
そろそろ寝ようかな
ハンモックから降りて中に戻る
スヤスヤと寝息を立てる友人たちを起こさぬように
私も静かにベッドに眠るのだった