一件のLINEがやってきた。
名前も知らぬ人から
"私は貴女のことが好きすぎて
毎日のように考えています"
と来たのだ。
誰だろうと思いつつ過去を振り返ってみると
昔、私に告白してきた女子の名前であった。
その子はいい子だがどこか行動がおかしい、
なんというかストーカー気質なのだ。
返信する気も起きずブロックをしたら
何だか嫌な予感がした。
帰り道には気を付けなくちゃ。
特に街灯の下には。
あ。
帰り道に見たのは、
その子が返り血で汚れた姿だった。
"見ちゃったね♡これからはいつも一緒だよ♪︎"
そこで察した。
私はこんな嫌な運命かよ。
長生きしたかったな。
目が覚めるとそこは夢にまで見た世界だった。
妄想だけで済ませていたのが叶ったのだ。
あぁ、愛おしいほどに待っていたよ。
みーちゃん。
君とお話がしたくてしてしょうがなかった。
"やっと話せるね。"
と言ったが、
彼女は………
"早く夢から覚めて皆が悲しむよ"
そう言われてはっとなって体を見た。
俺の体は透けていたのだ。
あれ?なんで俺が見えるんだ?
そっか、横断歩道で轢かれたんだ。
じゃあ、これは夢か。
な~んだ。残念。
私の当たり前、いつも勉強の総合成績で
赤点を取らないことだ。
しかもノー勉に近い状態でだ。
偉いでしょ?
もっと誉めて。
愛して。
そして、また頭を撫でて
"いい子だね"
って言ってよ。
お母さん。
寂しいよ…。
街の明かりか…。
俺にとっては日常茶飯事だから慣れたな…。
夜遅くまで働いて帰る時に照らされてると
何故か安心するんだ…。
今日も残業だ…!!
しっかりとやることやってから
また彼女の好きだった物を置かないとな…!!
あぁ、なんて虚しいけど楽しい日常だろうな。
また、寒い夜の下で貴女に恋い焦がれている
俺を許してくれ。
七夕、それはとても良い日である。
私はそんな日が大好きだ。
願い事を書いて祈る。
そうして、毎年それが叶うと星たちに
ありがとうと伝える。
あぁ、何て良い日だろう。
この色もこの人も流れる液体も、
ぜ~んぶ私のだ。
願い事をした。
今回は、あの人を星にしたい。
叶うと良いな。