淡時間

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7/28/2024, 3:48:03 AM

神様が舞い降りてきて、こう言った。

『幸せになってね。』



ああ、神様。

あなた様が、もしまだどこかにいるのなら。

あなた様が、私の、幸せです。

あなた様の存在を知ることが出来た私は、幸せです。

私の幸せは、あなた様です。

私は、十分に。そう充分に、幸せです。

どうか、どうか。祈りよ。届かないでください。

私の願いよ、叶わないでください。

私に、耳を貸さないでください。

私を、見つめないでください。

私に、触れないでください。

あなた様は、私の、幸せでした。

7/27/2024, 3:50:04 AM

『誰かのためになるならば』

私が“誰か”と笑い合う時、
他の“誰か”は泣いているのだろう。

私が“誰か”と悲しむ時、
他の“誰か”は喜ぶを分かち合うだろう。


私は、どんなことも厭わないぐらいに、
人を愛し生きることができるのか。

誰かのために泣くことができるのだろうか。
誰かのために笑うことができるのだろうか。

私は、あなたのために、

所詮、エゴのために

何かを選び続けなければいけないのか。


誰かのためになるのならば、

私は、

得るために捨てることを、選べるのだろうか。

7/26/2024, 3:38:26 AM

誰かの鳥かごの中から、広い空を見上げている。

この部屋の中では、空の広さがわからない。

私はからだを押し当てた。

檻は、開いている。


窓を飛び出し、青を目指す。

檻が小さく見えた。私は、自由だ。

光を背に受け、木々を見下ろし、風を切る。

ここに、私を縛るものは、無い。


広い空から、あなたの鳥かごを見下ろした。

あなたは鳥かごを大事そうに抱えている。

誰かがからだを押し当てている。

檻はとうに、閉じられていた。


『鳥かご』

7/24/2024, 12:38:22 PM

“友達”は大切にしなきゃいけない。
だって困った時に助けてくれるからね。

なんて、使い古された、『友情』を語る台詞。


なら。それならば。こう聞こうか。

“困った時に助けてくれない友達”は、

はたして、“友達” かい?


なになに?
「困ったときはお互い様」?

ああ。そうとも。素敵な答えだとも。


なら質問を変えてみよう。

“困った時にしか助けてくれない友達”は、

それもまた、“友達” かい?



ふふふ。

あなたの『友情』って、

いったい、なあに?

7/24/2024, 6:28:32 AM

花咲いて、はる。

裂かれた恋路、なつかしく。

燃ゆる胸中、あきがこず。

青無き春に、ふゆざくら。

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