涼華

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6/9/2024, 3:56:01 AM

「岐路」

視界に遠く
遠く映る山に
山に続く道のりが幾重にも
幾重にも見える。

今から
これから
あの山を目指して
目指して僕らは進む
進むために路を選んでいる。

選ぶための逡巡
逡巡はするけれど
時間はそれほど
待ってはくれなくて
とりあえず進む路。

歩みながらでも
進めばいいんだ
進まないと
路は目の前には現れないのだ。








6/7/2024, 11:15:29 AM

「世界の終わりに君と」

世界の終わりに
君と逢えるね……

世界の終わりを想像する

どんな終わり方なのだろう
もしかしたら過激が増した戦争で
僕らは一瞬で消えて
居なくなるかもしれなくて……

怖いとか、不安だとか、哀しいだとか
嬉しいとか、楽しいだとか、喜びだとか
違う場所で別々に
個々に感じている僕ら
感情や個性もみんな無になって
遠く離れた人も、君も

世界の終わりは
魂の素粒子で満ちあふれる
叶わなかった再会を果たせる
みんなと、君と

世界の終わりに
君と逢えるね……
逢いたいね、君と……

絶望にも感じられる
世界の終わりを
幸福に変えてしまう
そんな、妄想……















6/6/2024, 12:20:44 PM

「最悪」

何もかもが
ツイてないって
気分はそりゃあ、もう
この世の終わりかってくらいの
最悪な気分
気だるい身体に
止まりそうになる心

そんな想いを
あと何度繰り返せばいいんだろう

「最悪」が最怖の「絶望」に
変わっていくまでに
この「最悪」から抜け出す
方法がきっとあるはずで……
その方法が分からなくて
足掻くしかない僕ら

とりあえず
「最悪」って
言ってしまう 口癖
想ってしまう 思考
今日一日、封印してしまえば
どうなんだろうなって……実験

一緒にやってみようか?
せぇの、で




6/6/2024, 6:11:47 AM

「誰にも言えない秘密」

甘い匂いを
どこで
嗅ぎつけてきたのか
蜂蜜に群がる
蟻を見つめる

秘密は
密の味とは
よく出来た例えで
蟻の群れが
腹黒い者に見えて

甘さを
貪り食う蟻達
あっという間に
かき消された
蜂蜜の存在

秘密は
誰にも言えない
からこその
秘密であって
私の砦

私は
ただ貪り食われる
蜂蜜になる
わけにはいかない















5/31/2024, 9:44:05 AM

「終わりなき旅」

肉体が死しても
魂は循環し
未来へと還っていく

その未来への
旅のさなかで
魂と魂が触れ合い
懐かしさを感じるのは
過去に出逢ったことのある
人の魂

私達は
終わりなき旅で
魂に記憶を深く刻み
幾つもの
出逢いと別れを
繰り返しても
惹かれあうようにできている

だから また
未来で
あなたに還っていく
この 終わりなき旅で








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