すいや

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1/6/2025, 1:23:52 PM

2年前、君は私と母に見守られて天国に旅立った。覚えてる。朝、母が「危ないかも……」と口にしたとき。君は歩くのも精一杯でよたよたと、ケージの中を必死で歩いてた。私と母で君を綿に包んで暖めた。けど、君の目は半分ほどしか開いてなくて、小刻みに震えていた。ごめんね。つらかったよね。いつも、食べていた君が好きな、人参を乾燥させたスティックも食べれていなかった。そうだよね。食べれないよね。ごめんね。君の大きな瞳が閉じてしまったとき。とにかくつらくて、悲しくて、泣きながら、君の名前を呼ぶことしかできなかった。
 今でも覚えているよ。私の手のひらで眠っている君の感触。仕草。夜中にホイールを回す音。君は私たちといて楽しかったかな?幸せなときがあったかな?ごめんね。君の心の声が聞こえたらいいのに。でも、私達は、君がいてくれたから幸せだったよ。楽しかったよ。本当にありがとう。ずっと覚えているからね。         
                  君と一緒に

1/1/2025, 10:12:29 AM

新年


 あけましておめでとうございます。今年は今までできなかったことに挑戦したいですね。この投稿もなるべく続けられると良いなぁ。

12/24/2024, 2:11:46 PM

「イブの夜」

なんていうか、まだ幼かった頃のイブの夜って1年で1番ドキドキするときだったと思う。明日が遠足で寝れない!とかそんなレベルじゃなくて、ワクワクとドキドキが無限に湧き出してくる感じがした。きっと心の底からサンタさんという、神秘的な存在を信じていたから、あんなにも興奮したのだろう。あの気持ちって唯一無二だけど、味わえるのはとっても一瞬。しかも、あの気持ちは、子供だけが貰えるもの。だから今となってはあの気持ちをもう一度……って思うけど、無理なのは分かってる。だからせめてあの頃、たくさん味わっとけばよかったなぁって……。

12/22/2024, 2:34:27 PM

「ゆずの香り」


「ゆずの香り」というこのワードを目にしたとき、私は咄嗟に今までの人生を振り返り、ゆずに関係しそうな記憶を漁ろうとした。しかし、何も出てこない。「ゆず」と聞いて連想するものはある。ゆず湯にゆず胡椒、ゆずポン酢……などなど。しかし、これらのワードを並べてみても引っかかる記憶がないのだ。あれ?でも、ゆずの香りと聞いて、何故かゆずの香りは想像できたのだ。あの、香りが。別に可笑しいことじゃないか。私が覚えている記憶なんてほんの一部に過ぎないのだから。ただ、記憶に残りやすいという「匂いの記憶」が、死なずに生き残ってくれていただけだ。そのおかげで私は今までの人生の何処かで「ゆずの香り」を嗅ぐ機会があったのだということを知れた。それだけでも十分、過去の、白黒の消えかかった写真を修復できた気がしないか。