出会ったばかりなのに、なぜか惹かれて、目で追うようになってしまった。でも、あの人とは一言交わしただけなのに。好きになるなんてありえない。今はただ目で追ってるだけでいい。この気持ちも今の私には扱いきれない。来年……来年の春まで待ってほしい。少し成長した来年の春の私に、この気持ちは託そう。
私の首筋に手が添えられる。あなたの顔がゆっくり近づいてくる。駄目だ、顔が熱い。
妖しく光るあなたの瞳の奥の奥。私を見つめる私がいる。あぁ……お願いこのまま、私を映していてほしい……。時間よ止まれ。私は、願いを込めて恐る恐る目を閉じた。
2年前、君は私と母に見守られて天国に旅立った。覚えてる。朝、母が「危ないかも……」と口にしたとき。君は歩くのも精一杯でよたよたと、ケージの中を必死で歩いてた。私と母で君を綿に包んで暖めた。けど、君の目は半分ほどしか開いてなくて、小刻みに震えていた。ごめんね。つらかったよね。いつも、食べていた君が好きな、人参を乾燥させたスティックも食べれていなかった。そうだよね。食べれないよね。ごめんね。君の大きな瞳が閉じてしまったとき。とにかくつらくて、悲しくて、泣きながら、君の名前を呼ぶことしかできなかった。
今でも覚えているよ。私の手のひらで眠っている君の感触。仕草。夜中にホイールを回す音。君は私たちといて楽しかったかな?幸せなときがあったかな?ごめんね。君の心の声が聞こえたらいいのに。でも、私達は、君がいてくれたから幸せだったよ。楽しかったよ。本当にありがとう。ずっと覚えているからね。
君と一緒に
新年
あけましておめでとうございます。今年は今までできなかったことに挑戦したいですね。この投稿もなるべく続けられると良いなぁ。
「イブの夜」
なんていうか、まだ幼かった頃のイブの夜って1年で1番ドキドキするときだったと思う。明日が遠足で寝れない!とかそんなレベルじゃなくて、ワクワクとドキドキが無限に湧き出してくる感じがした。きっと心の底からサンタさんという、神秘的な存在を信じていたから、あんなにも興奮したのだろう。あの気持ちって唯一無二だけど、味わえるのはとっても一瞬。しかも、あの気持ちは、子供だけが貰えるもの。だから今となってはあの気持ちをもう一度……って思うけど、無理なのは分かってる。だからせめてあの頃、たくさん味わっとけばよかったなぁって……。