「月夜」ただ月が綺麗だったから「月が綺麗だね」と後ろを歩く君に言った。数秒の沈黙があって、「そうだね」ともごもごとこもったような声が返ってきた。振り返ってみれば、声の主は顔を真っ赤に染めてうつむいていた。それを見た途端胸の奥がドキンと跳ねた。心臓は軽快に走り出し、顔もだんだんと熱くなってきた。もしかしたら僕の顔も真っ赤になっているんだろうか。僕は月が綺麗な夜に、恋に落ちた。
3/7/2026, 10:38:19 AM