あやや

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9/2/2024, 11:35:53 AM

【心の灯火】

 自分は報われても他人は報われない。
 イカれた世界に、僕は唾を吐いた。

 みんなに笑顔を届けたい。
 だから、僕は認めたメンバー脱退。

 メンバー脱退後、さらに世界から注目を浴びる。
 『メンバー脱退後、大規模なること思ってましたか?』


 「はい。思ってました。」

8/31/2024, 9:03:36 AM

【香水】 ※あるドラマを元に

「…あれ、先生、香水つけてます?」
「はぁ?つけるわけ無いだろ。」

 あんなの金の無駄、と吐き捨てるように言った。
でも、どこか優しくて落ち着くような匂いを纏っている。

「柔軟剤でも…こんな匂いはしませんよね…」
「っておい…ここ仕事場だぞ。」

 抵抗する先生を抱きしめ、首筋に顔を埋める。
すると、優しくて落ち着くような匂いを強く感じた。

「ああ…先生自体だったか、」
「何言ってんだ、お前は。」

8/23/2024, 10:22:57 AM

【海へ】

 仕事を終えた僕は先輩を連れて、近くの海へ来た。
夏が終わり、少し肌寒い季節に変わり体調を崩しやすい。

「…好きです。」
「知ってる。」
「付き合ってください」
「…別に、いいよ、」

 顔が赤いのは、肌寒いからなのか分からないけど
その小さな身体に腕を回し包み込む。

「…体温、高いな」
「厚着越しでも、伝わるもんなんですかね?」

8/22/2024, 11:38:38 AM

【裏返し】 ※あるドラマを元に

「先生!一緒に昼食食べる約束したじゃないですか!」
「うっさい。あんな人混みん中、行きたきゃねえよ。」

 僕はあの二人の関係を知らない。
元指導医と研修医、ぐらいしか知らなかった。

 でもやけにあの二人の距離が近い。
僕の心臓は、締め付けられるような痛みを最近覚えた。

「楽しそうだね、僕も混ぜてよ」

 君たちを見ていると、
得意の笑顔が出来ているか不安になるよ。

8/20/2024, 4:58:25 AM

【空模様】 ※あるドラマを題材

 僕の尊敬する医者がここを去ってから二年経った。
未だに忘れられない、あの顔に性格に声に行動に。

 あの人は多くの患者を救ってきた。
 あの人は多くの医者を殺してきた。

 早く会いたい。でも居場所はわからない。
あの人は、すぐに消えてしまうような儚さを持っている。

 不意に煙草の匂いがした。
…そうだ、あの人の実家に行けば居場所は分かる。

 そう思い立ったとき、あの人に似た誰かが横切った。

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