あやや

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2/17/2024, 11:08:37 AM

【お気に入り】

 お気に入りの香りはいつも君の元からだった。
この香り、柔軟剤なのか香水なのかはわからない。

 僕は君からするその香りが大好きでお気に入りだった。

 でも、その香りは君の彼女のものだったこと知った今。

絶望や嫉妬、悲しみや苦しみでいっぱいだった。
 僕のお気に入りの香りは、君の彼女の香りだった。

               とでも言うのだろうか。

2/17/2024, 3:34:24 AM

【誰よりも】

「おい、いい加減にしろ」
「自分勝手だろ俺。でも今回はガチで許してねぇよ?」

 些細なことで喧嘩をした。
でもそんな些細がこんなにも大きな喧嘩に導かれた。

 昔からの友達。言うて中学生くらいからの付き合いだ。
気付けば、隣にはいつもお前がいた。

 誰にもあげたくなかった、そんなお前が。

 来月、結婚することになった_。

1/31/2024, 11:41:52 AM

【旅路の果てに】

 疲れた。うん、疲れた。
これは紛れもない。疲労だ。

 特別、隣にいてくれる人はいない。
自分は独りなんだって思う。

 でも、時間が経てば明日は来る。
カーテンから差し込む光に、嫌気が刺した。

1/30/2024, 10:51:12 AM

【あなたに届けたい】

「お、いい感じの曲ができたな」
音楽活動をしている僕は、今回は失恋をテーマにしてみた。

 早速、君の隣で弾いて聴かせようと思い立ったとき。
もう君は隣にいないことに気づいた。

「…そうだった、一週間前に別れたのか、」
“音楽ばっか”に目を向けないで。と。

この歌が配信されたら、こっそり君も聴いていないかな。
  この歌は君にプレイリストに入ってくれるかな。

1/26/2024, 1:21:44 PM

【ミッドナイト】

「なんか、今日は上手くいかなかったな…」
君は今日一日した選択を後悔しているようだった。

「まぁ、どうせもう過去のことだろう?」
「昨日のことをもう過去に入れるな」

 君と肩を寄せ合ってソファーでただ会話をする。
時々話すことがなくなる時の沈黙が妙に愛しかった。

 君と今年、初めての夜ふかし。
 ミッドナイトを過ごした。

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