凛音。

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5/14/2024, 9:51:41 PM

どうしようもなく消えてしまいたいと思う時がある。何が悲しいのかも、どうして欲しいのかもわからず、ただ世界を憎んでしまう時がある。

そんな時に、彼に無性に会いたくなる。無条件に愛をくれる君に。

ー 風に身をまかせ ー

5/13/2024, 1:25:06 PM

確かに好きだったのだ。
風に揺れるその黒髪も、弾んだような少し高めの声も、笑った時にできる目の皺も。全部が眩しいくらいに輝いていた。

貴方には別の好きな人がいると知ったのはつい最近の話。思いを馳せていた時間も、貴方はその子を考えていたのだろうか。

無駄な時間だったね、誰かはそう笑うけど。


確かにその瞬間だけは私と貴方を主人公にしてくれた。
大切な時間だった。

ー 失われた時間 ー

5/12/2024, 11:33:53 AM

仕事でミスをした。私は絶対に悪くないのに、そう思いながらも口先だけの謝罪を並べた。

「悪くなくたって謝らなきゃいけないのよ。大人なんだから。」

上司は言った。だから大人の言葉って軽いのよ、なんて。ごめんねも、好きも嫌いも、あの頃の方が大分重く受け止めてたのに。私の気持ちは、今となっては伝えたいことの半分も届かない。

なら、少し傷つけ合ってでも、昔のままで居たかった。

ー 子どものままで。ー

5/11/2024, 1:47:48 PM

彼と離れてしまってもう3年が経った。

あの日から私の日々は笑えてしまうくらいに色褪せて、彼の仕草も、声も、匂いも、全てが夢だったかのよう。

そんな私の気持ちも露知らず、先週から雲ひとつない快晴だよ。君が好きだった雲の形だけはずっと鮮明に覚えているんだ。

今日も同じ空の下、繋がっているなら。


ー 愛を叫ぶ。 ー

5/10/2024, 12:36:15 PM

色とりどりの花と君。

ふと顔を上げた私の目に映った、君の鼻先に止まった蝶。
君に無条件で触れられるなんて。


あぁ、羨ましいな。

ー モンシロチョウ ー

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