9/15/2024, 4:02:37 PM
君からのLINE
なかなか既読を付けられないそれは、
気付けば半年が経とうとしていた。
別に、ただ、なんとなく
気が乗らなかっただけ。
明日でいいや、を繰り返しているうちに
開くのが少し怖くなってしまっただけ。
思い出したくない過去が
未だに私を縛り付けて、
指先のちっぽけな勇気すら奪っていく。
…忘れてくれないかな…
はあ、とため息を落として、
今日もまた、そっとアプリを閉じた。
9/14/2024, 3:27:03 PM
命が燃え尽きるまで
指先から心臓までの赤い道を辿る。
そこから聴こえてくる 命の波の音。
繊細な音。それでいて力強い音。
どくん、どくん、どくん
赤の深みが、より一層増した。
ひとりひとり違う、複雑な赤。
燃えている、今日も淡々と。
9/13/2024, 7:03:43 PM
夜明け前
心地良い静けさの中で、猫がにゃんと鳴く。
じきに来る朝を待ちわびているのだろうか。
人の音も、匂いも、熱も、何も無い。
なんだかすごく特別で、でもちょっぴり寂しい。
今日への期待と、少しの不安が混じる。
夜が明ける、ほんの少し前の時間。