『眠れないほど』
眠れないほど、
なにか思い悩んで
眠れないほど、
なにかを恐れて
眠れないばかりの時間が
積み重なって、
生きるのが苦しくなる。
***
眠れないほど、
君のことを考えて
眠れないほど、
君が離れることを怖がって
眠れないほど、
君のことを想って
それを静かにしまって
何食わぬ顔で、また明日。
『おはよう』を言うために、生きている。
***
夜は、君のことを考えて眠れないから。
昼間、授業中が私の睡眠時間。
『夢と現実』
狭間にありて、目の前の現実を拒むもの。
目を閉じて、見知らぬ世界を夢見るもの。
自分の目の前にあるもの、それが現実。
誰かと共有して触れられるもの、それが現実。
自分1人の記憶だけなら、たとえそれが事実だとしても
大きな世界の中では夢、幻と変わらない。
暖かな現実の中で、
緩やかなまどろみ、夢の中に落ちゆく至福。
『さよならは言わないで』
また明日があるみたいに
話を繋げて、
またね、って
それだけでいいよ。
『距離』
君には君のつきあいがあって
君の人生があって、
私がいなくても全然だいじょうぶなの。
わかってる。
君の人生に私は必要ない。
けれど、私にとっては、大切な人。
君の隣に私は並べない。
君と一緒には生きられない。
君に、手を伸ばせない。
この距離は縮められない。
ただ遠くで、遠くで、祈っている。
君が、しあわせでありますように。
(別に、私なんかが願わなくても、
君はしあわせになる、だろうけども。)
『終わらせないで』
終わらせないで、と祈ることが
とても残酷なことだと知っていた。
私の祈りと君の願いは奇妙に合致して、
終わらせないで、いくことを選んでしまった。
選ばせてしまった。
涙がこぼれるのは喜びじゃない。
君に選ばせてしまったことの、悲しみだ。
つらいのは私じゃない。
つらいのは、君だ。
これからつらくなるのは、君だ。
君の願いに、私の祈りを混ぜてしまった。
いつか、後悔するだろうか。
いつか、責められるだろうか。
それすらも背負える私に、なれるだろうか。
なれる気はしないが、今はまだ終わらせられない。
私の祈りと、君の願いにかけて。