『空を見上げて心に浮かんだこと』
誰かが、僕らを雑に間引こうとしてるみたいだ。
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ずっと雨が降っている。
どこぞでは雨が降らず干上がっていると聞くのに、
ここではずっと。
善も悪も区別なくひっくるめて、
全てを水に沈めたいとでも言わんばかりに。
雨が降る。
異常気象。
昔なら、龍神様に祈祷のひとつでもしていただろうか。
どうにもできない天気の流れ。
局地的にこられたんじゃ、予報だってカバーできない。
自分1人じゃなにも分からない。
だから、
***
だから、今は、一緒にいたい。
手を繋いでいたいんだ。
『終わりにしよう』
終わりにしよう。
そう思ってる。
何度も。
何度も何度も、思ってきた。
離れよう。
手を離そう。
連絡をいれないで、心を止めよう。
……止められなかった。
終わりにできない。
終止符を打てない。
ずるずると、生きて
ずるずると、続いている。
発展させられないまま。
友人、のままで。
『街の明かり』
誰かがそこで暮らしていることの証。
生きていることの証。
そして贅沢の象徴でもある。
本来、生活に必要なだけの明かりは
そんなに多くない。
夜の時間こそ、昼のように生きる世界であれば
明かりはいくらあっても足りない。
『七夕』
願いごとを書かなくなったのは、いつからだろう。
イベントとしては、嫌いじゃない
この時期の風物詩。
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ちゃんと働いていれば、
年に1回と言わず逢うことができたのにね。
七夕の昔話で得られるのは、
逢いたいことを利用されて働かされる社畜の姿。
そう解釈する私は、そうとうひねくれている。
でも、お互いに長命であるなら
そのたった1日でも、確かな支えにして
ずっとずっと生きていけるんだろう。
どこかで気持ちと仕事の天秤が壊れない限り。
『月に願いを』
叶わない願い。
叶うわけがない願いを、夜空にほうり投げる。
それだけだと味気ないから、
きみはきみとしてしあわせだといいな、って
叶うしかない願いごともつけ加える。
離れていても、見えてる月はきっと一緒だ。