昨日曇ってた気持ちも今日は晴れやか
君が居てくれるから 心は透き通る青
心を満たしてくれて 癒してくれて
ありがとう
沈んでいた心も 上を向くよ
お互いの瞳の中にお互いだけ映って
まるでふたりの世界邪魔なんか入らない
まだ肌寒いでしょうと厚手の上着で出かけ
思ったより強い陽射しに汗ばむが
裸の木々たちは衣替えを渋っているみたい
皆分厚い上着をしまう契機を伺うけれど
ジェットコースターのよう
くるくる変わる気温に振り回されて疲弊している
桜舞い散る華やいだ公園を液晶は映すけれど
北の街の春は一進一退の様相
冬将軍はまだ帰り難く だらだらと居座っているようだ
気づいてるよ わかってるよ 貴方はもう私に飽きてる
それでも一緒にいてくれるけど 別れを告げるのが面倒だから 惰性だけの関係
鎹がなくなればばらばらに壊れてしまうのかな
それならわたしから 終わらせるべきなのかな
考えてしまう一人の夜に
きみのまぁるい目は わたしの心を見透かすようだ
どうせ分かりやしないだろう、そう思っていても
「全部わかってるよ」と瞬く度に告げているようだ
見ないフリをするかのように 背を丸めてその眼を閉じたきみは「ぼくの目がくろいうちは 悪いことなんかさせてやらないからな」フン、と短くため息をつく
それはきっと本能なのだろうが わたしにはまるで呆れているようにきこえて
きみに嘘はつけないなあ わたしはくすくす笑って
柔らかな毛並みをゆるりと撫でた
好きな物を食べても
好きな曲を聴いても
好きな香りをかいでも
好きな人とすごしても
好きな本を読んでも
なんだか満たされない
からっぽ
ほんの少し 仄かな裏切りで
あなたを欺いてみたら 満たされるだろうか
悪魔があまくささやく わたしは頭を振って
したくてもできない そんな責め苦に 息を漏らす
それこそがわたしにとっての快楽なのかもしれない