きみのまぁるい目は わたしの心を見透かすようだどうせ分かりやしないだろう、そう思っていても「全部わかってるよ」と瞬く度に告げているようだ見ないフリをするかのように 背を丸めてその眼を閉じたきみは「ぼくの目がくろいうちは 悪いことなんかさせてやらないからな」フン、と短くため息をつくそれはきっと本能なのだろうが わたしにはまるで呆れているようにきこえてきみに嘘はつけないなあ わたしはくすくす笑って柔らかな毛並みをゆるりと撫でた
3/29/2024, 8:23:24 AM