3/29/2024, 8:23:24 AM
きみのまぁるい目は わたしの心を見透かすようだ
どうせ分かりやしないだろう、そう思っていても
「全部わかってるよ」と瞬く度に告げているようだ
見ないフリをするかのように 背を丸めてその眼を閉じたきみは「ぼくの目がくろいうちは 悪いことなんかさせてやらないからな」フン、と短くため息をつく
それはきっと本能なのだろうが わたしにはまるで呆れているようにきこえて
きみに嘘はつけないなあ わたしはくすくす笑って
柔らかな毛並みをゆるりと撫でた
3/28/2024, 8:19:43 AM
好きな物を食べても
好きな曲を聴いても
好きな香りをかいでも
好きな人とすごしても
好きな本を読んでも
なんだか満たされない
からっぽ
ほんの少し 仄かな裏切りで
あなたを欺いてみたら 満たされるだろうか
悪魔があまくささやく わたしは頭を振って
したくてもできない そんな責め苦に 息を漏らす
それこそがわたしにとっての快楽なのかもしれない