夢の中でも あのひとは 遠くにいた
喋りかけることもなく 大勢の後ろの方で
夢の中なのに 影は薄く 手は届かない
声を聞きたい 触れ合いたい そばに行きたい
夢の中ですら 叶わない
そんなことなら 夢の中にいないでください
そっとしておいて そしたら忘れられるのに
次はそう頼んでみよう
夢が醒める前に
#夢が醒める前に
瞳が安らかになるまでに
いろいろな事が あっただろう
必死に生きて 信じて 裏切られ
怒って 赦して 立ち直って また挫折して
楽しい時も 苦しい時もあって
大切な人との別れに
心の底から悲しんで たくさんの涙を流し
そして、
長い年月が経って
すべてを受け入れた時に
安らかな瞳になるのだろう
手に入るのだろうか いつか 私にも。
#安らかな瞳
リングはサムの隣に行こうとしたが、
サムから「ごめん、それは無理だ」と拒まれた。
リングは悲しかったが、
そんな時ずっと隣にいてくれたのは、
ミドルとピンキーだったのだ。
ピンキーはリングがいなかったら
ずっと一人ぼっちだっただろう。
ミドルはといえば、インデックスやリングと
いつも隣どうしだったから、寂しくはなかった。
むしろサムみたいに自由になりたいとさえ思った。
サムはみんなからの誘いを断っていたが、
本当はミドルのことがとてもうらやましかった。
自由なんかよりも
誰かにずっと隣にいてほしかったのに、、
宿命とは皮肉なものだ
#ずっと隣で(指のお話)
愛と平和 一見ひとくくりにされがちなワード
しかし
誰かへの愛を表現しようと、決意したとたんに
別の誰かの平和が壊れる時がある
じぶんの家族や国への愛が強すぎて、
他の家族や他の国の平和を、おびやかす事もある
誰も傷つけないように、
自分の愛をつらぬけるのなら、
それが一番平和なんだろうな
地球上のすべてが
愛と平和で満たされますように
#愛と平和
あの日のおかげで つよいじぶんになれた
つめたく言葉を投げかけられ 心が凍った あの日
しんしんと降り続く雪の中で 小さな街灯の下
永遠に来ないかもしれないバスを
ひとり待ちつづけた あの日
異国の土地でことばが通じず 何度も電話を切られ
絶望した あの日
行きたくない学校に行き クラスメートをおんぶして廊下をはしった あの日
大量の「あの日々」のお陰で
なにも言えなかった弱いネガティブなニンゲンだったわたしが、
ハートのつよい「わっはっは」と笑える人間になれたんだから
あの日々も今となっては必要な日々だったのだ。
ありがとう。過ぎ去った日々様たち。
#過ぎ去った日々