北極星は、南の形を夢見た

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9/5/2024, 12:33:43 PM

#48「貝殻」

海から拾い上げては あなたに送りたくて

海も 砂も 貝殻の形も

もう覚えていないけれど

確かに私のポケットは 思い出でふくらんでいた

宝石よりも お金よりも

貝殻に ヒトは見惚れて そばにいる

そして 私の 愛する人との 唯一の

記憶の便りでもあった

9/5/2024, 8:23:04 AM

#47「きらめき」

うらめしくて どうしようもなく

きみは 北斗七星

32.6光年 縮まることのない距離

きっとつかめない わたしには

あの きらめきが、

9/1/2024, 10:27:17 AM

#46「開けないLINE」

愛の言葉が折り重なって
花の束が私を埋めつくして

そのままでいてって
枯れること恐れて

ドライフラワーにして

私たちの関係は
枯れて

8/31/2024, 10:15:47 AM

#46「不完全な僕」

赤も、青も、何もかも
僕の画材からなくなった、虹色

「はっきりした色が、個性」
「濁った色も、個性」

ヒトから受け入れられるのは、
いつだって名前のあるものなんだ

8/31/2024, 9:31:06 AM

#45「香水」

きみの
笑い声が思い出せないんだ
きみの
かぜに揺られて踊る髪も
きみの
やわらかい肌の感触も
きみと
一緒に食べたカレーも


だけど
においだけ、かすかに君を覚えている

はずなのに、君の
のこりかけの香水を付けたって
ここにきみは居なかった

あぁ
君の汗が、君の体温が、きみが、
きみが、いなくちゃ

こうして
きみの全てをわすれてゆくんだ
のこりかけの香水を残して

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