誰もがみんな、一度は死ぬ
大切な人が失われる悲しみや
先のわからぬ闇に堕ちる恐怖
“死”にはそんなイメージがつきまとう
しかし、みんな行き着く先は同じだと思えば、
多少は気を紛らわせるんじゃなかろうか
誰もがみんな、一度きりの人生を生きている
一度だからと思い切って生きるか、
一度とは言え長いのも人生と堅実に生きるのか
選択は人により千差万別だろう
だから時には破滅的な選択肢を選んでしまっても仕方がない
誰もがみんな、有機体
グラム幾らの肉と考えるべきか、
自我を持ち動き回れる特別な肉と考えるべきか
下味は塩胡椒でいいのか
臭み消しは必要か
そこが問題だ
//誰もがみんな
怒っているわけではない。
機嫌が悪いわけでもない。
眉間に皺が寄っているのも、
口がへの字なのも、
目つきが悪いのも、
元からこういう顔なだけだ。
だから無理に笑わせようとしないで欲しい。
俺は俺が納得した時にだけ笑顔になりたいから。
‥‥なぜそんなに笑顔が見たいんだ?
「見ただけで子供が泣くと噂の笑顔が見たいから」
君の好奇心に満ちた眩しい笑顔を見て、俺は自意識過剰な自分に苦笑するのであった。
//スマイル
どこにも書けないコト
秘密の何か?
隠している何か?
恥ずかしいコト?
罪に問われるコト?
淡い恋心?
人の不幸を喜ぶ心?
誰も興味を持たない話?
自分しか理解できない話?
どこにも書ケナイこと
書く道具がない?
書く技術がない?
言葉を知らない?
書こうという心がない?
ドコにも書けないこと
紙にも、板にも、石にも、土にも、
砂にも、粘土にも、葉っぱにも、
水にも、空気にも、あなたの心にも、
ほんとに何も書けない?
なんて、書くことを迷っていたら書けなかった
//どこにも書けないこと
「みかん」であいうえお作文!
みかんの「み」!
みんな大好き冬の定番なみかん!
みかんの「か」!
かんたんに皮がむけて美味しいみかん!
みかんの「ん」
ンガイを信仰するケニアで採れるケニアコーヒーはみかんの味わい!
//みかん
声が聞こえない
この情報過多の時代
目立たないように生きてきた
人の声に耳を傾け
言葉の裏を探り
心情を測り
うまく立ち回れていると思っていた
だから自分の心の声が聞こえない事に
気がついていなかった
ネットで検索しても
AIに語りかけても
SNSを見て回っても
どこを調べても他人の声が聞こえるばかり
ひょっとして自分の声なんて
最初からなかったのではないだろうか?
そんな疑問すら湧いてくる
だから今日も他人の言葉に耳を傾ける
そこに自分の声が紛れていることを願って
//声が聞こえる