NoName

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3/17/2024, 2:35:37 PM

もうすぐ「お兄ちゃん」になるんだもん。
だから、これくらいガマンできるよ!

よく擦り傷を作っては涙をこぼしていた我が子が、突然そんなことを言って笑った。
崩れた笑顔からも、痛みをこらえているのが一目でわかる。

こんなに大きくなっていたんだね。
カッコイイ姿、先に見ちゃったな。

【泣かないよ】

3/16/2024, 2:45:40 PM

もしも最後の一歩を踏みとどまってしまっても、それは決して悪くないよ。
ギリギリまで考えて慎重になれるのは、あなたの長所でもあるんだから。

俯く私の背を撫で、そっと優しい声で励ましてくれた彼女には、伝えられ無かった。

安請け合いしたくないからじゃない。
勝てなかった、だけなの。

【怖がり】

3/15/2024, 2:47:36 PM

何も踏まないと手で探って、天辺を見上げたまま、ごろりと寝転んだ。
有名どころの輝き、その中には自分でも名前を答えられる数少ない並び方がある。

小学生の時に選んだ自由研究も、こうして観ると、あながち無駄なコトじゃなかったらしい。
繋がってるんだなぁ、と嬉しさが込み上げた。

【星が溢れる】

3/14/2024, 1:42:54 PM

……驚いた。
照れくさそうに笑って、ほっとした顔が、見上げるそこにあるではないか。

まさか「先月の『お返し』を一人一人に手渡しして回っているらしい」なんて噂話が、事実だったとは。
ちょっと人が出来すぎな気もするが、彼の日々の誠実さはウソじゃなかったようだ。

これは流石の人たらしスキル。
でも、こういう飾らないところが、多分いろんな人に“刺さる”んだろうね。
きちんと「感謝のカタチ」としては返ってくると分かったのなら、また来年も、とか張り切って作っちゃうんじゃないかな?

なんていうか、完敗かもしれない。
いつの間にか面倒事に引っかからないよう気をつけて欲しいとか、勝手ながらも思っちゃうよなぁ。

【安らかな瞳】

3/13/2024, 12:15:10 PM

本当に、おめでとう。
あれ届いてる? じゃあ良かった。

それと、実は言ったこと無かったけどね?
多分「お母さん」も、こういう風に優しい人だったのかなあって、勝手に思ってたんだ。
まぁその、自分の場合、写真で見た感じでしか分かんないんだけど……

ああもう、この話は後で聞かせるから!
もうちょっと黙って聞いててよ、こっちも結構恥ずかしいんだって!

……うん。──だからね、姉さん。
今までもたくさん頑張ってくれたからこそ、今度は貴方が、しっかり“あの人”と幸せになって欲しいんだよ。
こうやって、影ながら応援してきたんだからさ!

【ずっと隣で】

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