「変わらないものはない、そう思うのなら、僕と一緒に居ればいい!」
「おのずとわからせてあげるよ」
イタズラに笑みを浮かべる。
"変わらないために、変えてみせる"
案外…できてしまうのかもしれない。
…どこにも留まらない君だからこそ。
一人腰掛ける。
…昨年は楽しくて仕方がなかったはずの今日を、
今年は、悲しい気持ちでいっぱいのまま迎えてしまった。
「なーに、…みんな体験するようなことさ…」
…自分へ、言葉を贈ってみる。
一人でもいい。僕には僕がいるのだから。
つよい自分を思うと、不思議と元気が出てきた気がした…いや、元気が出たんだ、そうだ。
「カチ カチ 」
ピザはまだこない。
…すぐにでも食べれるように、お皿を出しておこう。
立ち上がった瞬間、ベルがなった。
おっ!ちょっと早めにきてくれたんだな、ラッキー!
ここ最近で、初めて!マークがつくような反応をした僕は急足でドアに向かう。
「はーい…」
「 っ!?」
イブの夜はまだ終わりそうにない。
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お久しぶりです、しっそう気味ですがたくさんの出会いを頂き嬉しいです。
ありがとうございます。
メリークリスマス🎅
NN BOX
「寂しさとは嬉しさだよ。」
笑ってそう言った彼の顔はどこか少し切なげに見えた。
「どうしてだよ!…どうしてそんなつよがるんだよ!」
言わずにはいられなかった。
俺が…くやしかったから。
なんで、悲しい顔なのに、笑うんだ。
いっつもいつも…
「おこってくれてるの?」
…。
「ありがとう。」
彼が溢れるような顔で笑いかける。
…今度は楽しそうな笑顔だ。
俺の心を読んだかの様に、彼は一人でに口を開いた。
「…でもね、本当にそう思ってるんだよ。
まあ…寂しいは嬉しいだなんてのは、少しかっこいい感じに言ってしまったけれどね?」
「それでも………。
「こんな姿だからこそ、僕たちは出会えたんじゃないか…って思うと本当に僕は嬉しいんだよ。」
「 。 」
…声が出ない。
こんな状況じゃ無理もない。
体温の低下からか、さっきからふるえも止まらない。
…廊下を通り過ぎて
「また、風邪か…」
そう呟きながらドアを開ける。
いつになったら、治るのだろうか。
君を前にすると、声が出なくなってしまうんだ。
おまけに、子じかように震えてしまって…。
…恋は病という言葉は本当なのかもしれない。
僕は、君の前でだけ風邪を引く。
風邪
「…はぁー」
優しく息をはく。
口の一面が白く光る。
…こんなに寒いんだ。
やらずにはいられない。
「ふふっ。」
声が聞こえた気がした。
この季節でしか、出会えないんだ。
君との思い出はたったの3ヶ月だけだったから。
もう…出会えなくっても。
君の声が聞こえるように。
雪を待つように。
今日も君との想い出を再現してる。