NN BOX 出会いをありがとう!

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12/20/2024, 8:42:26 AM

「寂しさとは嬉しさだよ。」

笑ってそう言った彼の顔はどこか少し切なげに見えた。


「どうしてだよ!…どうしてそんなつよがるんだよ!」


言わずにはいられなかった。
俺が…くやしかったから。

なんで、悲しい顔なのに、笑うんだ。
いっつもいつも…


「おこってくれてるの?」


…。


「ありがとう。」


彼が溢れるような顔で笑いかける。

…今度は楽しそうな笑顔だ。



俺の心を読んだかの様に、彼は一人でに口を開いた。


「…でもね、本当にそう思ってるんだよ。
まあ…寂しいは嬉しいだなんてのは、少しかっこいい感じに言ってしまったけれどね?」


「それでも………。

「こんな姿だからこそ、僕たちは出会えたんじゃないか…って思うと本当に僕は嬉しいんだよ。」



12/17/2024, 7:54:34 AM

「 。 」



…声が出ない。

こんな状況じゃ無理もない。

体温の低下からか、さっきからふるえも止まらない。





…廊下を通り過ぎて




「また、風邪か…」

そう呟きながらドアを開ける。


いつになったら、治るのだろうか。





君を前にすると、声が出なくなってしまうんだ。
おまけに、子じかように震えてしまって…。




…恋は病という言葉は本当なのかもしれない。


僕は、君の前でだけ風邪を引く。
















風邪

12/15/2024, 11:08:29 AM

「…はぁー」


優しく息をはく。


口の一面が白く光る。


…こんなに寒いんだ。
やらずにはいられない。





「ふふっ。」


声が聞こえた気がした。



この季節でしか、出会えないんだ。

君との思い出はたったの3ヶ月だけだったから。



もう…出会えなくっても。

君の声が聞こえるように。


雪を待つように。


今日も君との想い出を再現してる。


12/14/2024, 1:29:12 PM

「キラキラしてる…。」

この季節になるといつもゆううつになりかける。



恋人がたくさん周りにいるから?

…ちがう。



鼻が詰まってずるずるだから?



…これもちがう。



……わかってる。

こんな気持ちになるのは、
本当は…きっと。

幼い頃のあの事を思い出してしまうからだ。