忘れられない、いつまでも
「僕、ずっと忘れられないんだよね。」
おん、どうしたの急に。
「めっちゃ綺麗な泥団子作れたこと。」
…なるほど、子供の頃の記憶か。
「車に轢かれそうになったこと。」
なるほど、恐怖体験か。
「好きな女優が、めっちゃ急に結婚報告して驚いたこと。」
…好きな女優が忘れられない、って訳でもないんだ。
「誕プレが欲しいゲームだったこと。」
嬉しかったことか。
「そのゲームをお前が壊したこと。」
ごめんって。いやホントごめんって。
「出席番号が2年2組22番だったこと。」
いつまでも忘れられないことか…
「お前と8年間同じクラスだったこと。」
忘れようと思っても忘れられないってことか
「お前に彼女が出来たこと。」
普段やっている事とかか?習慣とか
「…お前が交通事故にあったこと。」
あ………
「お前のいない日々は想像以上に、面白くないこと。」
…そういえば
「僕は一生、お前のこと忘れないからなぁ!!!」
「俺、家の鍵閉めたっけ?」
「思いっきり忘れてんなぁ!」
1年後
1年後の私へ
1年後、私は幸せですか?
一人暮らしを満喫していますか?
工事の音が煩くない家に住んでいますか?
美味しいものをおなかいっぱい食べれていますか?
私は最近、外の爆音のせいで右耳が使い物にならなくなりました。そろそろ左耳も死にます。でも別にいいかなとか思いますが、1年後には終わっていて欲しいなぁとは思います。
毎日、本物の銃器と透明な銃器の乱射で、もう何も誰も、自分すらも信用できません。人が倒れすぎていて、帰り道が通りにくくなっています。
コンビニの棚は空っぽ。
非常口の緑の人すら逃げ出している。
部屋の黒い天井からは、よく分からない臭いのする黒い灰のような何かが絶えず降り注いでいます。
頭の中の警報が鳴り止まないので、うるさくて寝れない日が続いています。
夢の中の景色のようで、まるで体に悪いぐらい甘すぎる、ドロドロした蜂蜜を一生呑み続けている気分。
1年後どころか、明日にはもう地球が滅んでいても私は驚かないと思います。
1年後の私は生きているかなぁ、なんて思っていた1年前が懐かしいです。
今日も家の隅にあるセイヨウタンポポみたいなものを眺めながら、現実逃避のために1人の妄想世界に入りたいと思います。
1年後の私は、幸せですか
初恋の日
好きになったのはいつですか?
と聞かれても、分からない。
いつの間にか好きになっていたから。
実を言うと、初恋の人はそんなにタイプではない。
一見強面に見えるし、思ったよりアクティブだし。
でも根はめっちゃ優しいし、周りのこと見てるし、何よりあまり踏み込んだ質問はしないところが好き。
これでも10年以上の付き合いになるけど、一度も私の嫌なことは言わなかった。ただただ世間話をして、くだらないことを話してくれたから、私の心の支えになってくれた。
私はガーデニングにしか興味なかったけど、よく水族館にその人が行っていたから釣りにも興味を持った。喜んで欲しくて、珍しい蝶を捕まえて渡した。
別に他の人にも同じように渡してたけど、それでも初恋の人には気合いを入れて頑張った。
絶対にその人が私を恋愛対象として見ることはないと思うけど、システムの壁を越えてみたいなぁとはずっと思ってる。
毎日話せる。そばに居てくれる。それだけで幸せ。
2次元は裏切らないから
明日世界が終わるなら
世界を味噌漬けにして喰いたい。
君と出逢って
君のその考え方が好き
君のその感性が好き
君のその言葉が好き
貴方の想いを知ることができて良かった。
これからもその素敵な君でいて。