【帽子かぶって】
帽子をかぶって、いつもの
あの場所へ向かおう。
外は、いつもより風が吹いていた。
桜の花びらが舞い、全面ピンクだらけだ。
そしたら、あっという間に場所に着いた。
いつも通り、水をかけてあげる。
「ただいま。今日は、おもち持ってきたよ。きなこ、好きでしょ。」
そう言いながら、彼から貰った帽子が少し
揺れた。
【小さな勇気】
「私からも提案したいと思います!」
会社で自分の意見を言う勇気
「やめてあげてください。」
正しい道を教える勇気
「ありがとうございます!」
お礼を言う勇気
人の言動はその一言一言の勇気でできている。
【わぁ!】
ここは空の上。
【君は、あと数秒の短い時間で母親を決めてもらう。】
突然、神様から言われた。
僕はまだ羽が生えていて、未熟な天使だ。
「誰にしよう。」
目の前の色々なお母さんの顔を見て
ふと、目が合ったお母さんがいた。
「神様、この人にします。」
僕は、その人に決めた。
【では、神の御加護があらんことを】
そう言われて飛ばされた。
なんだか、暗い。
誰かが僕の足を引っ張ってくる。
わぁ!
【終わらない物語】
「うわぁぁぁ!!!」
起きたら体上が滝のようだった。
さっきからこれを何回も何回も繰り返してる。
いつ終わるんだろう。
そして、いつものように包丁を持った男がいつものように心臓を着いてくる。
「うわぁぁぁ!!」
そしてまた起きる。
これは本にまとめれば【終わらない物語】だ。
そしてこれが終わらないかぎり
この命も終わらないだろう。
【やさしい嘘】
「お姉さん、この後どう?」
「やめてください!」
「ちょっと、ホントにちょっとだからさー!」
「やめて!」
ガバっ!
「これ、俺のなんだけど」
「!」
見ず知らずの人のやさしい嘘が私を救ってくれた。