【わぁ!】
ここは空の上。
【君は、あと数秒の短い時間で母親を決めてもらう。】
突然、神様から言われた。
僕はまだ羽が生えていて、未熟な天使だ。
「誰にしよう。」
目の前の色々なお母さんの顔を見て
ふと、目が合ったお母さんがいた。
「神様、この人にします。」
僕は、その人に決めた。
【では、神の御加護があらんことを】
そう言われて飛ばされた。
なんだか、暗い。
誰かが僕の足を引っ張ってくる。
わぁ!
【終わらない物語】
「うわぁぁぁ!!!」
起きたら体上が滝のようだった。
さっきからこれを何回も何回も繰り返してる。
いつ終わるんだろう。
そして、いつものように包丁を持った男がいつものように心臓を着いてくる。
「うわぁぁぁ!!」
そしてまた起きる。
これは本にまとめれば【終わらない物語】だ。
そしてこれが終わらないかぎり
この命も終わらないだろう。
【やさしい嘘】
「お姉さん、この後どう?」
「やめてください!」
「ちょっと、ホントにちょっとだからさー!」
「やめて!」
ガバっ!
「これ、俺のなんだけど」
「!」
見ず知らずの人のやさしい嘘が私を救ってくれた。
【瞳をとじて】
この景色にサヨナラをしよう。
この家にサヨナラをしよう。
この家族にサヨナラをしよう。
そして、この世界にもサヨナラをするんだ。
【明日に向かって歩く、でも】
明日は待っていれば来る。
座っていればたんたんと時間は過ぎる。
それでも、明日に向かって歩かなければならない。
でも、ちょっと寄り道もしてみようかな。