お題 失恋
失恋っていう失恋をしたことがないんだよね。
そんなこと言うとどんだけ良い女気取りだよって突っ込まれそうだけど。
全くそういう事じゃなくて。ちがうんだよ。
失恋って初恋くらい尊いものだと美化しちゃってるの。
きれいで、切なくて、叶わないもの。みたいなさ。
若い頃から瞬間瞬間でしか誰かと交われた事がなくて
次の瞬間にはもう興味がないみたいな、無意味にスマホの画面をスクロールして暇じゃないふりしてるみたいな、
そんな生き方をしていたからさ、どうしてもね。貧相だよね。
お題 狭い部屋
昔ほんと一瞬だけ、6畳ひと間に暮らしてた事がある。
古い5階建のアパートの角部屋、410号室。
観葉植物と本と、無駄に多い洋服たちと、
お気に入りだったゲランのイディールの香りに満たされて、
毎日ベランダから外を見るのが好きだった。
夜はたまに酔っ払いの叫び声とか、揉める男女の声が聞こえてきて、その度に睡眠を妨害されてた。
あの頃、簡単に消えてしまえるくらい人に飢えてたけど、死にそうなほど人が憎かった。
お題 誰にも言えない秘密
言えないことはこの先も口に出すべきでない。自分の身を滅ぼす事になる。
わたしの身が滅びるだけならいいが
たぶん周囲を巻き込んで、わたしでない誰かが深く傷つき、落胆するだろう。
地獄まで持って行くよ、大丈夫。
お題 最悪
最悪なこと。色々あるなぁ。
湿気で前髪が唸るのが気になることとか、縮毛矯正の匂いとか。
溜まったお題を一気にやってる辺り、仕事と生活が慌ただしい。
お題 世界の終わりに君と
世界は終わらないんだけど
もし終わるなら、普段通りに過ごしたいな。
きみが作った少し雑な卵料理と
カリカリというより、もはや焦げてるベーコンと、ライ麦パンで朝の時間を過ごして
庭仕事したり、家事をして、前日に焼いたお菓子とコーヒーで休憩して
昼から外出して、のんびり散歩しながら夕飯の材料を買って家に帰ろう。
2人で台所に立って、夕食を食べて、お風呂に入って、ベッドに入る。
今日も明日も、ずっと愛してるよ、おやすみ。
お題 梅雨
自己中で自意識の化身だと嫌われそうだから
口には出さないんだけど、
激しい怒りに震えているときは
雷が鳴って、強風で、大荒れだし
どこまでも行こうぜ、ベイベーっていうときは
晴天で気持ちのいい青空だったり、
だから雨がしとしと降っているときは
あぁ、空まで泣いてくれてるんだなぁとか思って、慰められたりしている。
いや、分かってる。分かってるよ。正気です。
梅雨は推しの子OP聴いて乗り越えよ。
お題 天気の話なんてどうだっていいんだ。僕が話したいことは、
半年ぶり!に!!髪切った!!!いえーい!!!!
ってそんな感じじゃないか。笑
みんな元気?
こちらはお察しの通りです
互いを思いやること、敬い、慈しむこと。
きみの気持ちを120%理解して、先回りしたり、エスパーみたいな事は出来ないよ。
そりゃたまには出来るけど。
そうだったらいいな、と思うけど。
おんなじように、僕の気持ちだって、芯の部分は僕だけのものさ。
きみにも誰にも、触られたくない心の場所があるんだよ。
何だかんだと暮らし始めてさ、
どうでもいいような、どうでもよくないような毎日の積み重ねが、離れられなくしていったんだよ、ほんとうだよ。
ときどきは噛み合わないけど、後から思い返すと、それすらも僕ららしいなって自然と顔が緩むんだよ。
愛なんて知らずに死んでいくって思っていたのにさ、
もしかしたら、これが愛ってやつなのかもしれないって、年々、その尊さに気付かされるんだよ。
これがフィクションの世界なら、僕らはとっくに最終回を迎えてる。
間違いなく、ハッピーエンドで、だ。
お題 ただ、必死に走るわたし。何かから逃げるように。
何から逃げようか。逃げたいことなんて沢山あるけど、必死に走れるかは分からない。
今まで必死に走ったことなんかあったかな。
お題 「ごめんね」
日常生活では、ごめんねもありがとうも、結構使う。
円滑につつがなく、最低限のマナーだとも思う。
死んでも謝るもんか、と尖っていた頃もあったけど
時間の経過と共に削られて、丸くなったように思う。
あの日の絶望と、諦め。
暑さが残る夕暮れに泣いたあの日。
ぎゅっと手を繋いで眠った夜。
お気に入りのクマのぬいぐるみのお腹の中に隠した写真。
夢を見た。妙にリアルで、たった数週間でしかなかったけど、お別れに来たんだと思った。
謝って済むなら、何度でも謝るよ。
わたしはずっと、許されたかった。
お題 半袖
彼はわたしの二の腕が好きだと言って、半袖を着る時期はよく触っている。
さすがに人前じゃ触らないけど、家にいるときや車の中ではだいたい触られている。
触るというか、つまむ、つねるに近いので
ひどいと二の腕が真っ赤になっている。
わたしはそれを家庭内DVと呼んでいるのだが
当の本人は、『内側の肉は白くて柔らかそうだから』という理由で、まるで今まで正体を隠していた人喰い鬼みたいに
突然二の腕に噛み付いてきたりするので、いい加減うんざりしている。
基本的に苦しいのは得意だけど、痛みは痛みでしか感じられないので勘弁してほしい。
昨日のお題 天国と地獄
優しい男は死んだら天国に逝けるけど、
悪い男はわたしに天国を見せてくれる。
そんな感じの和訳をした人がいて、200回くらい頷いた。
地獄を見るって分かってても、悪い男って沼よね。
嵐のような週末が去って、一安心する。
今日は朝から雨が降っていて、今週はもうずっと雨らしい。
玄関で彼を見送って、そのうち梅雨入りだなと思いながら防水シューズどこにしまったっけ?と考える。
しあわせなんだろうか?しあわせなんだろうな。自分の中で行ったり来たり、そんな自問自答を繰り返す。