NoName

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7/31/2024, 1:52:07 PM

自分は惚れやすいタイプなんだ。少し優しくしてもらっただけで惚れてしまうしそのせいで生活に支障が出ることもある。

惚れている時はそんな事考えもしないけど冷めた時に後悔…親友に聞けば恋している時の自分は全く違うらしいし…

恋なんて嫌い、恋したらその人の言動で一喜一憂するなんてただ振り回されてるだけじゃないか。

そもそも恋はお金が無いと難しいものだし。付き合った人達みんないい人だったけど勝手にお金使うし…

親友もあんたは恋しないほうがいいって言ってたし…自分に恋は早いと思う。

だからさ…


『だから、一人でいたい』



ごめんね、君とは親友でいたいから

7/1/2024, 12:30:08 PM


 

 窓越しに見えるのは僕の双子の弟だ。

 勉強も運動もできて友だちが多い。

 僕と同じ見た目で同じ生まれなのにまったく僕と違う。

 まるで窓から見える景色が僕と違う世界のようだ。

 何であいつのまわりはあんなにも自由なのだろう。

 僕は弟といつも比べられて苦しいのに。

 弟なんていなければ…

 あ…別に弟は嫌いじゃないよ。

 よく遊びに来てくれるし。可愛い僕の弟だ。

 でもね。

 
 時々弟の話を聞くと皮肉に聞こえるんだ。

 それからだんだん弟が憎らしく見えてきて…

 でもこんな感情は間違ってるんだ。だから強く言えない

 今日も弟が窓越しに話しかけてくるだろう。

 そろそろ来る頃だ。


 もう骨折と後遺症の病院生活は慣れたけど流石にこれはまだなれない。


 今日も3階の病室。窓越しに弟が話しかけてくる。

 いなければなんて思わないからさ

 いっそ連れて行ってくれればいいのに。

 

6/30/2024, 5:24:28 PM

 私は他人の赤い糸が見える。いや、正確に言うと他人の首に巻き付いている糸が見える。
 
 この能力は生まれつきで、物心ついた頃に赤い糸が見え始めたのはその頃だった。

 その赤い糸がついた人は私のおばあちゃんだった。その時私はおばあちゃんの家にいて手作りの餅を食べていたのだが、その時餅を食べておばあちゃんの様子がおかしくなったのだ。苦しい苦しいと言ってどうやら餅を詰まらせたようだった。

 私はどうする事も出来なくおばあちゃんは息をしなくなった。するとスルスルと首の糸が取れて地面にはたと落ち、次第にシミが広がっていくように黒く変色した糸を好奇心で触ってみたくなった私は、その糸に触れると触ったところからすっと糸が白く変わっていった。白色はその頃の謎の勘で大丈夫な色だと思い、何故かその頃の私はその糸をおばあちゃんの首に巻きつけた。

 するとおばあちゃんは息を吹き返し喉に詰まった餅を吐き出して何事もなかったようにけろっとしていた。後から連絡したお母さんが来ておばあちゃんを叱っていたのは懐かしい思い出だ。


私は頭が悪いなりに考えた結果運命と思うことにした。

 ん?何故こんな事を思いふけっているかって?

 だっておかしいと思わないか?仮に寿命や運命で死んでしまうとして何故私が糸に触れると生き返るのか。あぁ、一応何十回も試して生き返ったから事実だと思う。

 そこである共通点を見つけたんだ。
死がある程度近くになると糸が赤くなり、そして後ろの方で糸がリボン結びになっているんだ。




そこでだな…実は今通り魔に刺されてるんだ。

 
 いきなり過ぎてわからないって?私もわからない。

ただ通り魔の糸が赤くリボン結びになっている事に私は気づいてね。



解きたくない?いや解いちゃおう!



死なば諸共だよ。





あ、生きてる。


あー現在病院ですね。どうやら生き延びたみたいです。


明らかに心臓貫いてるのに何で死んでないか分からないって言われてますね。


それに何故通り魔が死んでいるのか聞いてきてますね。



まあ仕方ないかー


……………




流石に何十人も糸をほどいたせいで警察官が来てる。


まあいつもどうり証拠ないから大丈夫か

4/27/2024, 3:59:32 PM

私はある課題に悩まされていた。

「『生きる意味』……か…」

昔はそんなことをそれなりに考えたが考えててもしょうがないと思ってあまり考えないようにしていた

「ん゙〜………特にないんだよな〜…でもそれじゃ駄目だよね…」

私は暫く頭を悩ませどう考えようと、なんとなく生きてるという考えに至ってしまう

「………はぁ…いったん休もうかな…………あ゙〜だめだめやらないと」


『生きる意味』など人の価値観でひとそれぞれ。正解はない。もんもんとした心の中、時計の針が夜の10時半を指している事に気づきほかの課題も終わっていない


ため息を吐き再び机に座って課題に向き合った時

「ミャーオ」

「ん?どうしたの………あっ、ご飯!!」


私の愛猫、よもぎのご飯をやり忘れたことに気づきバタバタとキャットフードを受け皿に入れ、よもぎの前に置く

「ごめんねぇ…よもぎ……」


「ミャーオ」


よもぎはとても甘えん坊で甘えたい時に私の足にグリグリと頭を擦り付けてくる。それがまあ可愛くて可愛くて



「キャー――――!!!!!可愛い!可愛い!やばい尊い死ぬ…天使ですか!天使ですね」


といつもの発作を起こし撫でくりまわす

「ほんとに可愛すぎる…さすが私のホーリーエンジェル。もうほんとに神々しい!!!!」


よもぎは私のホーリーエンジェル(癒し)なので私はよもぎを育てるために生まれてきたとしか思えない。もう私はよもぎに貢ぐために生きている様なものだ。だって可愛いんだもん


ん?


貢ぐために生きているようなもの?





これだっ!








この後課題は終わらせることができ、先生から「上手くできていてとても熱意を感じた」と言われ学校から帰った後よもぎにおやつをあげた。
 さすがホーリーエンジェル

4/5/2024, 10:42:23 AM

『お久しぶりです』

「えっ?…ああ!去年一緒に遭難した人!」

『…遭難したのにまたここへキャンプしに来たんですよね』

「ははっ…貴方もまたここに来たんですか、確かにここは星が綺麗ですよね、あとオーロラも」

『……ここの景色は変わらずとてもきれいですよね…』

「そうですね〜」

『………』

(きっ…気まずい……)

『この時期に毎年ここに来るんですよ』

「確かにこの時期に会いましたね〜」

『……最初に貴方と会った所に行けば…会えると思ったんですよ、だから…久しぶりにここに来たんです。まさか…こんな所にいるとは思いませんでしたよ…』

「?」

「まあ確かにここは静かで私のお気に入りの場所だからね!」

『……また来ます、この星空の下に』

(変な言い回しするな〜また来るってことなのかな?)

「うん!またね!」

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