寒い寒い冬休みのこと
ボールペンのインクが固まっていて課題が進まない
ふいに窓の方を見ると結露していてガタガタと揺れている
ピコン
〚今日遊びに行っていい?〛
長年連絡を取っていなかった友人からのメールだった
課題はまったく進んでいないが、見ないふりをしてスマホを手に取る
〘すごいいきなりだな。そっちだと夏休み?〙
ピコン
〚うん。今〇〇空港降りたとこ〛
相変わらず突拍子もなくてあの頃が懐かしい…ん?
〘待て待て待て。空港降りたとこって?来てんの?〙
ピコン
〚そういやこっちだと冬じゃん…厚手の服持ってきてない🥺〛
…この計画性のなさも相変わらずだな
〘しゃーなしやぞ。俺のお古の上着と一緒に迎えに行くわ〙
ピコン
〚マジ感謝!!!〛
さて…
上着を重ね着して吹雪いている外に出る
お古も車に詰め込む
『冬は一緒に』
窓越しに見えるのは僕の双子の弟だ。
勉強も運動もできて友だちが多い。
僕と同じ見た目で同じ生まれなのにまったく僕と違う。
まるで窓から見える景色が僕と違う世界のようだ。
何であいつのまわりはあんなにも自由なのだろう。
僕は弟といつも比べられて苦しいのに。
弟なんていなければ…
あ…別に弟は嫌いじゃないよ。
よく遊びに来てくれるし。可愛い僕の弟だ。
でもね。
時々弟の話を聞くと皮肉に聞こえるんだ。
それからだんだん弟が憎らしく見えてきて…
でもこんな感情は間違ってるんだ。だから強く言えない
今日も弟が窓越しに話しかけてくるだろう。
そろそろ来る頃だ。
もう骨折と後遺症の病院生活は慣れたけど流石にこれはまだなれない。
今日も3階の病室。窓越しに弟が話しかけてくる。
いなければなんて言わないからさ
いっそ連れて行ってくれればいいのに。
私はある課題に悩まされていた。
「『生きる意味』……か…」
昔はそんなことをそれなりに考えたが考えててもしょうがないと思ってあまり考えないようにしていた
「ん゙〜………特にないんだよな〜…でもそれじゃ駄目だよね…」
私は暫く頭を悩ませどう考えようと、なんとなく生きてるという考えに至ってしまう
「………はぁ…いったん休もうかな…………あ゙〜だめだめやらないと」
『生きる意味』など人の価値観でひとそれぞれ。正解はない。もんもんとした心の中、時計の針が夜の10時半を指している事に気づきほかの課題も終わっていない
ため息を吐き再び机に座って課題に向き合った時
「ミャーオ」
「ん?どうしたの………あっ、ご飯!!」
私の愛猫、よもぎのご飯をやり忘れたことに気づきバタバタとキャットフードを受け皿に入れ、よもぎの前に置く
「ごめんねぇ…よもぎ……」
「ミャーオ」
よもぎはとても甘えん坊で甘えたい時に私の足にグリグリと頭を擦り付けてくる。それがまあ可愛くて可愛くて
「キャー――――!!!!!可愛い!可愛い!やばい尊い死ぬ…天使ですか!天使ですね」
といつもの発作を起こし撫でくりまわす
「ほんとに可愛すぎる…さすが私のホーリーエンジェル。もうほんとに神々しい!!!!」
よもぎは私のホーリーエンジェル(癒し)なので私はよもぎを育てるために生まれてきたとしか思えない。もう私はよもぎに貢ぐために生きている様なものだ。だって可愛いんだもん
ん?
貢ぐために生きているようなもの?
これだっ!
この後課題は終わらせることができ、先生から「上手くできていてとても熱意を感じた」と言われ学校から帰った後よもぎにおやつをあげた。
さすがホーリーエンジェル
『お久しぶりです』
「えっ?…ああ!去年一緒に遭難した人!」
『…遭難したのにまたここへキャンプしに来たんですよね』
「ははっ…貴方もまたここに来たんですか、確かにここは星が綺麗ですよね、あとオーロラも」
『……ここの景色は変わらずとてもきれいですよね…』
「そうですね〜」
『………』
(きっ…気まずい……)
『この時期に毎年ここに来るんですよ』
「確かにこの時期に会いましたね〜」
『……最初に貴方と会った所に行けば…会えると思ったんですよ、だから…久しぶりにここに来たんです。まさか…こんな所にいるとは思いませんでしたよ…』
「?」
「まあ確かにここは静かで私のお気に入りの場所だからね!」
『……また来ます、この星空の下に』
(変な言い回しするな〜また来るってことなのかな?)
「うん!またね!」
まっっっっったく思いつかなかった……
ならばもうネタに走るしかない…
3人でお菓子を賭けてジェンガ中
A
「……いいぞ…!そのまま……よしっ…そう!それでいい!」
B
「うわ…そこ取るのかよ…」
C
「だいぶ攻めたところとったね〜」
A
「これで勝ったも同然だな!これでお菓子は我のものだぁっ」
BC
「「何を勘違いしている」」
A
「…何だと…?」
A
「……はっ!」
B
「気づいたか、貴様のターンはまだ終わっちゃない…」
C
「まだ上に置いてないからね〜」
今にも倒れそうなジェンガを凝視する
A
「…ふっ…やってやるさ…!このバトルを終わらせてやるっ!」
この後Aはジェンガは上に置けはしたがBCの番も崩れることはなく、自分の番になり結局負けた