途 。
あ り が と う 。
最期にこれを口にする御霊は、苦しみ続けて最期を迎える者、その遺言であろう。
魂は、苦しみの中でのみ磨かれる。
わたしは、さようならという言葉を生活の中の常用とするのが頗るきらいでね ... まあ言われるのはいいのだが、人に向けてわたしが告げるのは、深い意味の有る無しではなくきらいなのだ。
ばかにしているような気がしてね。
〝 それではまた。〟
わたしのさようならはこれが常用なのである。これがいいのだ。
死ぬときに、ありがとう ... そしてそれに ... さようなら ... と付け加える。
おにぎりとたくあんみたいだ ... 🍙🌕 。
ありがとうがおにぎりで ... 🍙
さようならが ... たくあん ... 🌕 。
さようならは最期の一度だけでいい。
さようなら最期の一度だけでいいんだ。
でもたくあんは美味いから ... 日頃から口にするけどね。
ハハ。
52回目 ... か ... の、冬が始まる。
自分はこれまでに何回般若心経を誦えたのだろうか。
煩悩の悉くを滅するなんてのは、そう容易く成し得る事じゃない。
だから大抵は勘違いなのだが ... 煩悩と一緒に、つい欲望の一切まで滅してしまい ... それは未来 ... ビジョン ... 要するにああなりたい、こうなりたい等を望む念いまで一緒に ... 自分の場合は、焼き尽くすというよりは溶かすという感触の方が近いと思う ... そんな念いに、今は駆られている。
そしてこのコレは ... フ思議な感触 ... 感カクだ。
煩悩、欲望、展望が見えなくなったら、過ぎ去った時、出来事に対しての葛藤そして乖離を願うという気すら無くなってしまっている。
本当に .... 死んでしまっているみたいな感覚だ。
死んだ事に気がついていない幽体になった気分だ。
軽い。異常に軽い。気持ちが。
虚しいという感覚すら殆ど感じない。
途中だが、はなしの途中だが ... 話し ... ハナシ ... 放し ... 。
もう一度眠ろう。今日は非番だ。
すべて忘れよう。すべて。なにもかも。
酒の話 .... 。
笑いたい時に飲む酒はビールなのだと思う🍻。
語りたい時、また語り合いたい時に飲む酒は焼酎かなぁ🫗。
ありがとう ... 感謝したい時に飲みたい酒は、日本酒だなぁ🍶。
いいオンナに ... 騙されたみたいに ... 素っ裸に脱がされたいような ... それでスッテンテンにされたのを慰めてほしい時にも ... ワインかなあ ... 特に赤ワインかなあ🍷。
バーボンてのは、おいおい ... 聴きたくもねえくだらねえ誰かの愚痴を聴かされてる気分になるぞ🥃。俺の話を聴いてる奴らの気分と同じってやつさ。
そして🍾スコッチって奴ぁ ... ... ... 幼かった頃 ... 親父がやさしく頭を撫でてヨシヨシってやってくれたあの ... あの感じ、感触だよ。要するにぃ ... 黙っちまう ... 煩ぇテメェを黙らせたい時に飲みたい酒が ... スコッチなんだよなあ .......... 俺にとっちゃぁ .......... 。
たのしくねえんだよ、俺ってのは。
残念だけど、つまんねえ人間なんだよ俺は。
生き死にのことばかり考えてるんだよね毎日。
考えようとしてるんじゃなくて考えてしまうってやつね。
俺の実祖父は首吊り自殺してるんだけどそれ自体は大変深刻な我が血族の史実でもありつつ珍しいことでは残念ながらないんだよね。
父親方なんだけど所謂自殺家系なんだよね。
この間もう車の運転が出来ない既に免許を返納した両親の親戚への届け物があって ... それはひと月前に他界した叔母の葬儀の引出物が ... あれ何でだったのかなぁ ... 後になって ... 遅れるってあまり聞かないし俺は既に受け取ってるし ... まあいいんだけどそれと残った介護用おむつ ... 兎に角それらを届ける為に母親を後部座席に座らせて親戚の家に行ったんだ。
俺の親父は戦後の物の無い時代背景にも救けられてか小売店ながら祖父一代で大盛況の頂きを極めた所謂大金持ちのボンボン育ちだったんだけど勤勉ではないどころか学問には全く興味を見出せなかったみたいなんだけど親戚の叔父はそんな俺の親父の兄貴で俺が知る限り最も背格好、身振り素振り、立ち姿また歩き方なんかが瓜二つなんだけど中高と開成なんだよね。
鼻くそほじくりながらまた左手肘枕しながら東大確実と言われながら金持ち育ちの所為か家から大学行くならバイトしながらだなと言われてそれは嫌だとあっさり進学をやめて家業を継ぐ事に決めたらしい。
兎に角そんな叔父と所謂先日久しぶりに会って ... あれ?おやじ? ... そう一瞬思うくらいそっくりで ... その時 ... 親父は ... というか人生は、勉強というか学問とでも言ったらよいのかしら ... 兎に角その学ぶという物は ... 如何にしてかその学ぶ事の価値を見出せるか否かであって、それによって人生は大きく大きくその舵取りまた方向は異なっていく物なのであろうと感じた。
確信とまではいかないが感じた。
実祖父は優秀な努力家ではあったんだよ幾ら時代が時代だったとは言え。
上手くいかなった人や家族は数多に居たらしいし。
併し稲荷信仰もしていた事実もある。
でもそれもやはり戦後の貧困に喘ぐ時代にあって誰もが行なっていたらしい。
それでも上手くいかなくて身投げ茶飯事だったらしい ... ... ..... .. 。
毎日毎日生きるのか死ぬのかどっちにしようかと迷いながら過ごしてる。
多分晩年の頃の実祖父同様に。
非番の日また職場から帰り道道毎日歩き酒隠れ酒。
これでも必死に逃げてるんだよ。
前を向いて死に物狂いで逃げてんだよ。
死んでしまおうかという気持ちから。
その端くれに仕事の成績の上位維持があったりする。
どーでもいいんだよ本当は。
間違えて生まれてきた俺なんだ。
罪滅ぼし為る為だけの為に生まれてきた俺なんだ。
多分ね。先ず間違いなくね。絶対にね。
明日も生きてるだろう。
来年も生きてるだろう。
若しかしたら20年後も30年後までをも生きてるかも知れない。
普通に死わるその時まで死んでしまいたい死んでしまいたいと繰り返し繰り返し崩れる泥を積み上げ続けるかのように。
自分自身という一切を完全に消し去る為に、私は、毎朝読経をする。
雑念のみならず一切の念想を完全に消し去る為に。
私はどこにもいない。
私という個はもはやどこにも存在しない。