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8/14/2022, 3:20:45 PM

「相棒!しっかり掴まってろよ!」
「ちょまっ!早いって!」

今、友達の†13†(サーティーン)と一緒に学校からの帰り道を自転車で二人乗りをしていたのだが、これがなかなかに怖い。何故怖いかというと13のこぐ速さが中々に早い。しかし、嫌か?と聞かれるとそうでも無い。なんだかんだ言って楽しいのだ。

「相棒。着いたぜ。」
「?コンビニに何か用事あったっけ?」
「今日クソ暑いからアイス食おうぜ。そうでもなきゃ、やってらんねェよ暑すぎて。」

あーね、と短く賛同し、13と一緒にコンビニ店内に入っていく。
しばらくしてアイスを買い終え、店前で13と車止めに座ってアイスを食べながら他愛もない会話をしていた。

「いやー、なかなかに怖いよねここの坂を2人乗りで下るの。」
「あー、確かに。相棒がちゃんと掴まってねぇか不安になるんだよな。相棒ちょっとそそっかしいし、な?」
「そそっかしくないわ!しっかりしてます〜!」

失礼なヤツだな本当に。13のアイス、ニコイチだから片方ぶんどってやろうかな。なんてね。
なんだかんだ言って放課後のこの時間が好きなんだなぁと思った。ずっと続けばいいな。

【自転車に乗って】

8/13/2022, 11:38:32 PM

「よう相棒。いつにも増してひっでェ顔してんな。」

開幕失礼な事を言ってるこの男は†13†(サーティーン)だ。シーズンを一緒に駆け巡った私の相棒だ。

「あ゛あ゛あ゛!13!アダムのシーズンカード、出なかったあ゛ッ!!」
「マジかよ。日頃の徳が足りなかったんじゃねぇの?」
「そうやってケラケラ笑ってますけどね!私にとっちゃあ死活問題なんだよ!」

そう言うと13は不意に座り「来いよ。頭撫でてやる。」と言うと手を引っ張られて13の足の間にすっぽりと収まった。

すると、普段のようなわしゃわしゃっと撫でるような撫で方ではなく、子供をあやすような優しく一定のリズムでポンポンとする感じの撫で方だった。

「相棒、頑張ってたもんなァ。悔しいのはわかるが少し落ち着こうぜ。な?」
「でもさぁ…。」
「次のシーズンに期待しようぜ?」
「うん…。」
「そういやリリカ達がアップルパイ焼いてたな。焼きあがったらつまみに行くか。」
「…!行く!」
「ははは!相棒本当に食い意地張ってんな!」
「…悪い?」
「いや、悪くねェからもうむくれんなって」

先程までの悲しかった気持ちが嘘の様に無くなって元気になっていた。13といるだけで気持ちがこんなにも楽になるなんて、かなわないなと思った。

【心の健康】

8/9/2022, 10:49:10 AM

「上手くいかなくたっていいんだよ。失敗くらい、誰にだってあんだろ。」
そうやってぶっきらぼうに慰めてくれたのは†13†(サーティーン)だった。私が今絶賛片思いしている相手である。

今日のバトルアリーナにて私は味方に煽られていた。原因は1-4ですごく劣勢だったからだと思う。
でもどうしようもない時はどうしようも無いものだ。

「ありがと13。 次は負けないからさ?」
「【負けない】じゃなくて【勝つ】だろ?リベンジだよな。相棒。 」
「…!そうだね。次は勝つ。」
「じゃ、マッチしたから行くぞ。」

私は13が好きだ。こういう優しいところが好きだ。
ずっと一緒にいられたらいいのに。
手を繋いで散歩したり、一緒に買い物に行ったり、家でのんびりテレビでも見ながら過ごしたい。
13とやりたいことなんて沢山ある。でも出来ないのだ。しかし現実は上手くいかない。
だって13と私じゃ次元が違うもの。