愛があればなんでもできる?
人は愛があればなんでもできるものだ。
殺人、強盗、強制、虐待。全て愛のあるもの。愛が着くから全ては真っさらに戻せる。愛のためにこれをした。愛のためにあれをやった。愛のため、愛のため、君のためにこれをした。
愛があれば人はなんでもできる。
愛は良くも悪くも人を動かす原動力であるからだ。
愛は全ての行動の動機づけになる。諸悪の根源、幸福を舞い込ませるものも全てが愛。
人は愛があれば徹夜で物事を考え脳みそを動かせる。人は愛があるから勉強が続けられる。人は愛があるから人を幾らでも待つことができる。人は愛があるから痛みにも耐える。人は愛があるから1度壊れた玩具のような関係性でも修復しようと汗をかくことができる。
愛があるから全てができる。
逆に愛が消えたらどうなるだろう。
人から愛が消えた世界。
人は何事も愛せない。好きになることはあっても愛せない。好きと愛してるの差は埋められないものだからだ。好きだからこれをさせたらもっといい。と愛しているからそれでも好きがある。受け入れるか、強要するかの違いだ。人から愛が消えれば思いやりがなくなる。
人から愛が消えればそのうち愛というものが思い出せなくなる。そして人の中身は空になる。
愛は劇薬。麻薬の様な幻想作用。即効性のある危険なもの。愛があるから精神を病んで、愛があるから思わせぶりだなんて泣き寝入りして、愛があるから振られて振って泣くしかなくなる。
だがそれが人間の美しいところである。人間は人間を愛すからこそ見つけて貰えてよかった。見つけられてよかったの関係になる。愛があるから記憶に残りたいと強く願い愛のために記憶に強く刻むことができる。
愛があるから人は苦しみ泣き、愛があるから人は力を得て文明を築き上げてきた。
愛というものは目に見えるものかもしれないし、目に見えないものかもしれない。
愛は人を縛り人を自由にする。万能であり全てに効くわけではない。
だがこれだけは言える。
人は何かを愛す限り尽くし、何があろうと大切にその気持ちを胸の奥にしまい、何事にも挫けずにいられると。
1年後。
今から1年前、あなたはあなたを覚えてる?
純粋に満ち、絶望に苛まれたあなたの姿を覚えてる?
答えはNoでしょう?
私分かるもの。嫌いな事は消して好い事ばかりやりたいって。本能がそう言っているもの。
まぁそう上手くは行かないでまた振り出しに戻るのがあなた。可哀想ね。いつまで何をしてても報われない。
甘い誘惑に呑まれてずっと何時もお腹を空かせて口を開けるだけであなたの親、あなたの友達が餌を運んで助けてくれるものね。
今はどうかしら。本当に餌が運ばれてくる?
口を開けているだけじゃお腹も満たされず何もできない。新しい環境で友達も親も同僚も同じ歳の他人も誰もあなたを見ない。あなたが知られないならあなたは必要とされない。必要とされないということは存在価値が無いって事。あなたはいなくてもいても変わらないのよ。
今から1年後、あなたの反省はどうなっているか楽しみね。
塞ぎ込んで電子機器と向き合ってお腹を空かせて口を開けて部屋に籠るのが先決かしら、環境に慣れようと泥に塗れながらも醜く美しく反抗するのがあなたになるのかしら。頼り頼られができるのがあなたなのかしら。
告り告られ振り振られを続けるのがあなたかしら。
その真偽は私にも分からないわ。だって、あなたの道でしょう?
甘い蜜を吸ってばかりいればいつか足元を掬われる事に気づいて、去年よりいい顔になって来年を迎えられたらそれであなたは本当の成長をするの。
でも大人にはならないでちょうだい。
大人になるということは、裏切られた青年が世界に絶望したということだから。論理的思考力が育ってあなたの面白さが半減、いや、全減するのだから。
悲しみに苛まれても世界を恨んで絶望してもいいの。私はただ、童心を忘れず生きるということを続けてほしいだけ。
疲れたら、休めばいい。泣きたいなら、泣けばいい。
童心を忘れないで、初心を忘れないで。
またあなたのその顔が見れることを楽しみにしてるわ。
それでは、御機嫌よう。
モンシロチョウ
ひらり舞う
ふわり舞う
白い可憐な紋白蝶
きらり輝る
くらり輝る
白く優雅な紋白蝶
ぐらり墜ちる
ゆらり墜ちる
白く憐れな紋白蝶
ゆっくり網に入る
透明な硝子へ世界は変わる
最後に飛んだのはいつかの御伽噺
ひらりふわり舞った可憐な蝶は
ぐらりゆらり憐れな蝶は
ぐさりぐさりと体内を貫通する針に耐えれない
動く隙すら気力すらなくて硝子の向こうを夢見て眠る
脆く惨めな白い死体は語る
ここにある私はかつての私の写し絵と
かつての自由で可憐な蝶と
仲間になれなくて。
入れてと言えなくて
遊ぼうと言えなくて
帰ろうと言えなくて
行こうと言えなくて
またねと言えなくて
仲間にはなれなくて
助けても言えなくて
また一人朽ちてくの
雨と君
風鳴く時雨の寒冷前線
笛鳴る寒気の通り道
虫去る土と冬眠準備
人来る季節の風邪薬
灰色空には雨雨模様
風吹く前には人一人無く
土は湿って双葉が芽生える
リノリウム人との共生歴史
雨止み空には光の架け橋
虹虹空には対岸への道
水反射から成る自然の奇跡
見て見て足元水溜まり