もう一歩だけ、
あなたを思い返していて気づきました。
あなたは本当に優しい人でした。誰に対しても。
私は人と話すのが怖かったのかもしれません。
自分の言葉が人にどう思われるのか、それが怖かったんです。だから、うまく話すことができなかった。
でも、あなたは否定をしない。
ちゃんと話を聞いてくれる。
私は人の目を気にしすぎちゃうから、人から言われたその人にとっては何気なくて悪意のない言葉でも勝手に傷ついてしまうことがあります。でも、思い返すとあなたの言葉で傷ついたことはありません。
話していると温かい気持ちになれた。声が、言葉が、目が落ち着かせてくれて、安心感がありました。あなたと話している時、とっても居心地がよかった。心から優しい人だったんだな。常に優しくて、それで誰にも態度を変えないからみんなに好かれていたんだね。
素敵な人を好きになれてよかった。
私も負けないくらい素敵な人になって見せます。
最後にそれだけ頑張らせてください。
8/14(木)【君がみた景色】
「ねぇ、空ってどんな色?」
ふと、隣にいる彼にこんな質問をしてみた。
「え、急にどうしたの?笑」
隣にいる彼はちょっと困惑した様子でそう答えた。
雲一つ見えない快晴の日だった。
私は彼と近所の河川敷で隣り合いながら大好きな景色を見ていた。
「空の色かぁ。あお、、、、、、、」
私の不意な質問に、「急に何?笑」って笑ってバカにするくせに、結局真面目に答えてくれる彼。
そんな彼が愛おしくてたまらない。
「見たまんまでいいんだよ。私はね、今君が見ている景色を知りたいの。だから、あなたの言葉で教えて。」
「、、、空は青いよ。でも今日はちょっと雲が多めだなぁ。」
どこか切なそうにそう答える彼。
「そっか。今日は雲があったのかぁ。」
「教えてくれてありがとね。そろそろお家帰ろっか!」
そう言って私は立ち上がる。
彼もちょっと遅れて立ち上がる。
大好きな彼の腕を掴む。
歩幅を合わせてゆっくり家への道を歩いていく。
「一緒に歩いてくれてありがとね。」
「これからも俺がずっと一緒に歩くよ。」
彼がくすっと笑いながら言う。
「じゃあ、急にいなくなったりしないでね!
私いなくなっちゃったら探せないからね!笑」
「いなくならないよ笑」
この時間が好きだ。
大好きな人といつもの道を歩いていく。
歩きながら感じる風、匂い、体温、全部が大好きだ。
幸せだなぁと感じながら、上を見上げる。
彼が教えてくれた景色はやっぱり雲ひとつない青だった
真夏の記憶
過去だけがどんどん美化されていく。
そしてひとりで勝手に好きが増していく。
もう簡単に会うことはできないし、会えても話すことはできないくせに心の中ではいつも期待が膨らんでいる。
2年前の夏、わたしは初めて恋をした。
その記憶が頭からなかなか離れてくれない。
初めは苦手な人だった。
なるべく人と関わりたくない。
周りの人に本当の自分の姿を見せて嫌われたくなかった。
だから私のイメージは「誰とも話さない人」「関わりづらい人」。そんなよくないものばかりだったと思う。
同級生なのに、同い年なのに、話しかけてくれる人はみんなさん付け・敬語、話しかけてもらえるのが珍しいことぐらいだった。
でも、それは仕方がないことだった。自分から人との間に壁を作って心を開こうとしなかったから。
そんな私にとって隣の席になったその人はとっても苦手な人だった。
顔も知らないその人から連絡が来た時は困惑した。男の人と連絡を取り合いのは初めてだったから。
なんて返せばいいのかわからなかった。
あえてもう連絡が返ってこないように冷たく接した。
それなのに相手は会話を続けようとしてくれた。
私は既読無視をしてしまった。
ひどいことをたくさんしたし、冷たい態度をたくさんとった。
嫌われておかしくないくらいだったのに、その人は変わらず話しかけてくれた。
初めてだった。
どんなに冷たくしても向き合ってくれたのはその人が初めてだった。
気がつけば私はその人と普通に話せるようになっていた。
それだけではない。その人と関わってから私の中の世界はガラッと変わった。
友達を作れるようになった。
友達に自分の素をみせて一緒にふざけ合えるようになった。
よく笑うようになった。
人と関わるのが楽しくなった。
生きるのが、楽しくなった。
私を変えてくれたのは誰でもなくあなただった。
冷たくしてごめんなさい。
ほんとにほんとに私を変えてくれてありがとう。
直接伝えたかった。
でも、伝えられないまま終わってしまった。
まだ近くにいるのに、もう遠い存在。
電車に乗るたびに会えないかなって期待してしまう。
通学中に聞く曲にあなたを重ねてしまう。
思い出さない日がないくらい毎日があなたでいっぱい。
でも、私だけ。
相手は私のことなんて思い出すこともないのだろう。
新しい環境で楽しく生活しているのだろう。
そう考えると少しだけ虚しく、悔しくなる。
あなたにとっては特に何にもない変わらない日常に、
私はたくさん救われたよ。
あなたと出会えたから今の私がいる。
離れれば忘れられると思っていた。
でも、真夏の記憶は美化され続け、私を苦しめる。
苦しいの。辛いの。忘れられないの。
でも、もう全部遅い。もう叶わない。
私にできることは忘れられるようになるのを待つだけ。
あなたがくれたものを大切にして生きていくだけ。
ねぇ、お誕生日おめでとう。