色彩の雨

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10/2/2024, 9:03:09 PM

奇跡をもう一度

「ねぇ…そろそろ起きたらどう?」

冷たい彼女の手を握りしめ
小さく呟く

「また…あの時見たいに、私のこと呼んでよ…ッッ」

『〜〜ちゃん!』

ニコリと笑う彼女が、私の頭から離れない
可愛らしいあの子が、なぜこうなってしまったの?

「お願い、もう一度だけ、一度だけでいいから…」

奇跡をもう一度…ッッ

10/1/2024, 11:20:38 AM

たそがれ

綺麗な夕日を見てぼーっとする
そしたら大好きなあの人に名前を呼ばれた…。

なんて妄想、少し頭に残ってしまう。

明日のあの人は何をしているのかな
好きな人、できてないといいな…なんて

想いを胸に今日もあの人に伝えられない
どうすればいいのかすらもわからないこの心が
どうも焦ったくて

あーぁ…
いつになれば私、伝えられるんだろうな

9/30/2024, 9:25:49 PM

きっと明日も

あぁ、明日がくる

来ないで欲しいと願っても
時は進み、冷たく流れていく

最近変なことを考えるようになった

“消えたい”


あなたは考えたことがあるだろうか
僕はこの言葉が頭の中に残り続けている

助けてと言っても
誰も手なんて差し伸べてくれない

ねぇ
どうすればいいのか
わからない

きっと明日も
汚れた自分で、
苦しいままだ。

9/28/2024, 12:46:29 PM

別れ際に

「ねぇ、待って」

静かにそう呟く
男は振り返り、

「どうしたの?」

と問う

「…やっぱりなんでもないや」

数秒黙り、なにを考えたのかそう答え
少女は男にまたねと呟く

あたりには雪が降り、息は白くなっていた。
そして少女は思い出のマフラーを握り締め、
ポケットの中で冷たく冷えた手を強く握っていた。

(どうして、伝えられないんだろう)

本当の気持ちは心にしまったまま
彼女のため息は白く染まり、空へと消えていった。

9/28/2024, 8:33:31 AM

通り雨

ねぇ聞いて
今日ね晴れてるのに雨が降ったの
お母さん
あれはなに?
私、初めて見た!!

ニコリと少女は笑う
その少女に母親は優しく笑いかけ

あれはね、神様の涙だよ

母親はそう答える
少女は小さく首を傾げ

神様も泣いちゃうの?

と問う

そうよ
神も喜び、泣く時があるの

母親はニコリと笑い
少女は

そうなんだね

と答える
空にはとても美しい虹が浮かんでいた。

神も、涙し笑うことがあると言うことを
あなたにもわかっていて欲しい

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