8/28/2022, 7:38:46 PM
全てが満たされて、眩い光の中、泉の浅瀬で戯れていた時のことだった。
ついにこの時が来てしまった
、といっても驚くことはない。いつものことだからだ。
いつものように、僕らは入れ替わる。僕の中に君が潜り込み、僕は僕の中から追い出された。
僕は今どこにいるのだろう。君の中だろうか。君の中。とても空っぽで、暗くて、まるで深い底なしの沼に沈んでいくようだ。君はこんなにも苦しんでいたのか。
また、この時は、やってくるのかな。そしたら僕は君の中から出られるのかな。でもそしたら君は僕の中のまるで深い底なしの沼に沈んで苦しんでしまう。
あれ、今はどっちだっけ。僕は今どこにいるのだろう。君の中?僕の中?泉の浅瀬?沼の底?
あれ、君ってだれ?ていうか、ぼくってだれだっけ。きみとぼく。おなじかおしてない?
私はふと我に返った。今日も同じだ。この終わりなき葛藤から逃れるために、この世界で生きなくては 。そう思い、私はデスクに向かった。僕らを見ない振りをして。
8/19/2022, 8:15:40 PM
晴れでも、雨でも、雪でも、いつも曇り空の下。
心はいつも雲隠れ。
雲の中から見る世界はいつも雲が掛かった灰色の世界。
陽の光の温かさも、一雫の潤いも、肌に触れる冷たさもも、雲の向こうには届かない。
雲をかけたのは誰。
分かりきった答え。
声は嵐にかき消された