DANCHOU

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12/3/2023, 2:09:32 PM

『これで、よしと』

ここは、私の研究室で、ロボットの修理をしている。

私は、機械のパーツをはめ込むと、スイッチを押した。

『こんにちは、あなたは誰ですか』

起き上がったロボットは、私にたずねた。

『僕だよ。ダンだよ』

『ダン?私の知っているダンは、子供のダンしかいませんが』

『君を直すのに、大人になっちゃったんだよ』

ロボットのベンの手をつかんだ。

『もう、さよならなんて言わないでくれよ』

12/3/2023, 12:19:14 AM

私は、軍人で今、敵国に攻めている。

目の前には、ミサイルのスイッチがあった。

このスイッチを押すと、何千発のミサイルが撃たれることになる。

『敵国が攻めてくる、こちらが先に攻撃しなくては』

悪魔が、ささやいてくる。

『これは、聖戦です。神も許してくれるでしょう』

天使が、ささやいた。

スイッチを押せば、敵だけてなく、子供や老人も死ぬだろう。

誰も止めてくれないか。

私は、スイッチの上に指を置いた。

12/1/2023, 5:45:11 PM

私は、夜遊びはしない。

なぜなら、眠いという理由以外に、

夜までずっといたいと思える人がいなかったからだ。

友もいる。家族もいる。仕事仲間もいる。

みんないい人だ。

だが、ずっといたいと思える人がいない。

一緒にいても、やがて一人になりたいと思う。

人との距離が難しい。

中学の時にとても可愛い女の子がいた。

好きだけど、付き合う自信がないという告白をした。

当然振られた。黒歴史である。

あの時、ちゃんと告白して、付き合えたなら、
きっと、楽しくて、嬉しくて、
あっという間に、おじいちゃんになっていただろう。

そういう人生を送りたかった。







11/30/2023, 1:05:58 PM

年老いて、入院生活が続いていた。

たが、徐々に体の力が入らなくなり、私は、死んだ。

幸いなことに、医者が余命わずかと伝えていたので、家族は、すぐに来てくれた。

『お父さん!』

娘は、私の手を握った。
どうやら、死んだとしても意識はあるらしい。

見えはしないが、音が聞こえる。

妻や孫の泣き声が聞こえた。

泣かないで下さい。

私は、あなたたちの家族になれて、幸せでした。

そういえば、父が入院して死んだ時、
誰もいなかったので、
私は、ニッコリと笑った。

死んでも、見えなくてよかった。

11/29/2023, 1:30:22 PM

朝起きて、口の中が渇いてると、冬が始まったと思う。

押し入れから、コートを出すのもそうだ。

布団が出るのも、億劫になる冬は、早く終われと思うが、花粉が控えている。

自分に魔法が使えたら、
気温が完璧な秋の日を300日にしたい。

残りを春夏冬で、三等分にすれば、
日本は、平和になる。


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