仕事をしていると、早く終われと思う。
だが、ある日、自分は、
生涯で終わらないで欲しいと思える仕事が
できるか考えたことがある。
順調に進めば良いのか、簡単だけど、金が手に入る仕事か。
きっと、違う。
死ねまでに見つけたい。
終わらないで欲しいこと。
ある日のことだった。
母に、チョココロネが食べたいと言ったことがある。
すると、次の日、母は、チョココロネを買ってきてくれた。
これが、愛かと妙に感心した。
父は、本も映画も見ず、ゲームもしない人だった。
人生を損していると思っているが、
父のことは、好きだった。
両親の元に生まれて、人生が有利になったことは、
一つもない。
だが、親ガチャで、ハズレたとも思わない。
それは、きっと、とても幸せなことで、
胸を張っていいことだろう。
幸いなことに、あまり風邪を引いたことがない。
子供の時は、よく風邪を引いていたが、大人になってから
一年に一回あるかないかだ。
だからなのか、体に違和感があると、
これは、風邪に違いないと、脳がつげる。
頭が重い、痛い、気持ち悪い。
熱がある。体温計を手にして、計った。
36.5度。
あれー、おかしいなぁ。
微熱はあると思ったのになぁ。
会社休めると思ったのになぁ。
そう思いながら、今日は無理せず頑張ろうと、
家のドアを開けた。
仕事場へはバスで行くのだが、
冬は、少しでも太陽にあたりたくて、
体を移動させる。
上手く陽の光が顔にあたると、嬉しい。
エネチャージ。
太陽さんありがとう。
今年の夏は、暑いというより痛い夏でした。
来年は、お手柔らかにお願いします。
編み物はしたことはない。
ただ、寒い雪国に生きる女性が、
雪で閉じ込められ、
手慰みに編み物をすると聞いたとき。
編み物が世界にあることに感謝した。
暖炉や炬燵に、入りながらしてたら良い。
イタズラ子猫が、毛玉で遊んでいたらなお良い。
完成して、満面の笑みの老婆は良い。
来年用に、セーターを作るが、
『おばあちゃん、入らない!』
と、孫に怒られる。
『ごめんね』
怒られたが、孫の成長が嬉しくて、
優しく、孫の頭を撫でたなら、
それは、とても良いことだ。