5/6/2024, 3:45:01 PM
明日世界が終わるなら私は貴方とともに最期を迎えたい。
何よりも大切な貴方がいてくれるなら死ぬのだって怖くない。
11/15/2023, 12:59:29 PM
「子猫ちゃん?」
あいつは私を1度も名前で呼んだことがない。あいつから呼ばれる“子猫ちゃん”という呼称は嫌いだ。張り合うようにして私もあいつのことを名前では呼ばないけれど。
「なに」
「いや、今日はいつもに増して可愛いなと思って」
「はあ!? 馬鹿じゃないの、眼科に行けば?」
突然の誉め言葉に(いつものことだが)ぼーっとしていた私は動揺を隠せず、ついつっけんどんな態度をとってしまう。
「馬鹿じゃないよーだ」
あいつは憎らしいほど満面の笑みであっかんべーをする。
「「──あーあ、素直になれたらいいのにな」」
11/1/2023, 12:58:42 PM
貴方の顔が、声が、仕草が、その全てが好き。
だから、私と堕ちていこう。――永遠に。
10/25/2023, 8:05:11 AM
「……は?結衣が、引っ越す……?」
結衣が東京へ引っ越す。そのことをつい先程結衣の親友の恵美から聞いて知った俺は、最寄りの駅に向かう。
ただがむしゃらに走って、駅が近づき顔をあげると、まさに結衣が電車に乗ろうとしているところだった。
結衣も気付き、目が合う。
「……ねえ、結衣!俺、まだ結衣に言ってないことがあるんだ!だから……行かないでよ」
引き止めるように手を伸ばしたが、虚しくドアが閉まる。
空を切った手で、これが夢だということに気づいた。
ああ、良かった。ただの夢で。
……あれ、結衣から不在着信がたくさん。どうしたんだろう。メッセージまで届いている。
受信箱を開くと、文頭には「今までありがとう」の八文字。
10/23/2023, 12:25:23 PM
どこまでも続く青い空に、どこか寂しい気持ちを覚える。
こんなにも綺麗な青空なのに、どうしてだろう。
──ああ、そうか。色が足りないんだ。この空にも、僕にも。