柳双雨

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11/13/2024, 1:16:43 PM

また会いましょう

そう言う機会すらも無かった。
ただそう思うだけで、
偶然歯車がかみ合うのを待つしか出来ない。

叶うことはないと分かっているけれど、大丈夫。
これは後に取っておく願い。

ずっと未来へ持ち続ける
消化されることのない希望

11/11/2024, 4:10:46 AM

ススキ

少し思い出話をしよう。

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あの日ススキを見に出かけていた。
風は強く天候も降雨こそないが雲は厚く暗雲も見えていた。
昼過ぎくらいに最寄りのバスから降り、傾斜のあるそこにたくさんのススキがあった。
風に吹かれ激しく舞うように揺れながら、時より光差すススキ。
全てではないが時折見せる綺麗な景色を携帯に収める。
休憩含めて1時間かもう少しそこにいた。もっといい景色を探していた。
残念ながら夕方からは更に天候が崩れるらしい。夕日に映えるススキを見る事は叶わない。

また来るかどうかも決められないまま、冷たい風を背にバスに乗り込んだ。

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拙い文章ではありますが。

11/1/2024, 9:47:22 AM

理想郷

いくつ思い浮かべただろう

何度思い浮かべただろう

全て霧散してしまった

今はもう目の前しか

見えるものは無い

昔思い描いたと

その記憶だけ

理想はもう

何も無く

今日を

過す

10/29/2024, 1:25:48 PM

『もう一つの物語』

あの時あの道に進もうと決断していたら。

あそこで伝えようと勇気を出していたら。

あの約束をずっと守っていたら。

あの時のプレゼントをちゃんと選べていたら。

あの時言う通りにしていたら。

昨日夜更かしをしなかったら。

今日傘を持ってきていたら。

さっきトイレに行っておけば。

−−−

長編小説か掌編小説か、
今日もまた「もう一つの物語」が小さく増えていく。
決して読むことの出来ないこの物語を、
私たちは頭の片隅に積み上げて歩いていく。

10/28/2024, 4:06:17 PM

暗がりの中で、ここまで歩いた。
光は差し込まず、
ただ足元のレールの感覚を頼りに
その道筋に沿って辿ってきた。
このレールの先にあるのはきっとただの袋小路。

何も選ばなかった己の袋小路。

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