君の目を見つめると
「大丈夫」それが口癖になったのはいつからだろうか。頑張るのが当たり前、辛いことも苦しいことも耐えることが普通だ。昔はことあるごとに泣いていた。転んで少し擦りむいたとか、友達と喧嘩して嫌な思いをしたとか、些細なことで親に兄弟に友達に先生に泣きついていた。それが今では、「大丈夫?」と聞かれても素直に答えることができない。引き攣った頬を無理やり持ち上げて「大丈夫」と笑って見せるだけだ。
でも、君だけは違った。君に問われると、どうしても虚勢を張れなくなる。君に見つめられると、頬を無理やり持ち上げることができなくなる。君の目を見ると、否応なく目から涙が溢れ出す。そんな私に君はオロオロとしていたが、これは決して悲しみの涙ではないんだ。そう、これはよろこびだったんだ。
君の目を見つめると、私は唯一「正直」になれるんだ。
大きな梨が一つ
僕の手の中に落ちていた
丸々と太った 黄金に輝く梨の実だ
父はそれを取り上げて 一つ一つ丁寧にコンテナに積んでいく
それらは見知らぬ人の手に渡るだろう
それがなんだか悔しいような けれどもなんだか嬉しいような
甘くて 水々しくて 幸せを感じる
この小さいようで大きな生命の種の素晴らしさを
誰かと分かち合いたいと 思っただけなんだ
人生は長く、そして悲しみに包まれたものである
人との出会いと別れ
永遠の時間を共に過ごすことは許されない
大切なあの人だって
記憶の中でしか会うことができない
会いに行くのは簡単なのかもしれない
きっと、決意が固まればいつだって会いに行ける
でも、そうしないのはきっと
記憶の中のあの人が
笑いかけてくれるから
下を見る
辛い時は下を見る
真っ黒なコンクリートが一面に広がって、自分が今どこに立っているのかも分からなくなる
上を見る
永遠の暗闇に星が眩い
どんな暗闇の中にも、必ず光があるのだと
教えてくれる
小学生になれば好きなことができる
中学生になれば友達が増える
高校生になれば夢が増える
社会人になれば自由が増える
いつだって希望は未来にあった
どんな未来になるかは自分自身が決めることだ
まだ見ぬ景色は自分が作るものだ