虹をよく見かける時期と、あまり見ない時期とがあって、これは虹が出ている機会が増えたり減ったりしているわけではなく、空の虹に意識が向くか、そしてそれを覚えているか、とかのこちらのコンディションの問題なんだと思う。
なので虹に意識が向く、一緒に見ている相手にも意識が残っている、そしてそれを大切に覚えているような、いろんな条件がそろった相手じゃないと、その虹は忘れられる。
そうだよな、天翔けるというと神か魂が空を飛び回ることなので、そこからさらに夜空を翔けるとなると、鳥も夜中は飛ばないし、蝙蝠か夜間飛行の灯火とか?
むしろ枯れ野を飛び回る方の「夢」なんですかね。
実はエレベターに乗ると気圧がかわるからかおならがしたくなることがよくあって、誰かが乗ってれば迷惑をかけるし、さすがに音バレするから控えるんだけど、特に人が乗っていなかった時、ひそかに良くない想いが頭をよぎることがある。
時間よ止まれって、もしも自分で止められたとしても、自分も止まっちゃうんだから、そもそも意味がない。
だいたい、時間が止まったら、記憶も時間が動き始めるまでスキップしちゃうので、止まってたのかどうかが分からないはずだし、だから分からないだけで実は時間はちょいちょい止まっているのかもしれない。
他者の時間だけが止まって、自分の時間は通常営業なんて、蟲のいい話がそもそも無理。
ビクターって音響製品会社があって、そこのトレードマークが、白ブチのワンコが蓄音器のホーンに耳を傾けて、亡くなった飼い主の声に聴き入っている、という図案。
ここの会社のすごいところは、1927年(昭和2年!)から、このマークと日本ビクターの社名で音響機器を作り続けているセンス。日本で最初のテレビもここが作ったらしい。
そして何よりも、街の電気屋さんの店頭には、どこにもこのワンコと蓄音器の実物大以上のマスコットが置かれてた。
日本の企業がブレ始めた頃、ちょうど松下電気・ナショナルがパナソニックとかになったあたりから、電気屋さんの店先のワンコも見かけなくなって、今では他社と合併して、社名じゃなくてブランドになってる。