速水もこみち って、名前の方はこれはひらがな表記のまま本名で、命名した彼の父親によれば「真っ直ぐな道」という意味らしい。「もこ」は真っ直ぐという意味の外国語だと言ってるらしいのだが、どこの外国語なのかが分からないとか。(wikipedia)
これが何語なのかを検証しているサイトもあって、でも該当する言語がないらしい。
しかし、語感からは「真っ向」の方がぴったりしているし、地名の「真岡」もmaokaがエリズィオンして<moːka>なので、これなんじゃないの、「みち」の方は日本語なんだし。
それに不明な外国語+日本語の「道」で全部ひらがなにするのって、おそらく子供が学校で揶揄されるのに敢えて命名したその意気込みが曖昧模糊。
誰もがみんな、いろんな側面でいろんな条件を持ち出しながら幸福だったり不幸だったりしている。
ここで不幸感は過去の出来事を反芻したり、将来のことを思い悩んだりして延々と持続しがちだし、現実でもすぐに幸福感を圧迫してしまう。
だから不安は強く、幸福は実感されにくいのだけれど、幸福は現在からしか訪れないんだし、それでは今が不幸な状況なのかというと、たいがいはさほどでもなくて、今自分を取りまいているものや時間に目を向ければ、それは日常的に思えても意外ととても饒舌で豊か。
むかしある達人がみんなの前で、手にした花を見ながら微笑んだらしい。それを見て微笑んだ弟子もいたらしくて、達人はこの弟子に奥義を伝えたんだそう。
なんで? とか思っててはだめで、その花の美しさを知ってるから一緒に微笑むことができる。ネコ動画を見てる人を見て一緒に和んじゃうみたいなもの。
その花が何かは知らないけど、だから実は弟子はその奥義をすでに知ってたんですよ。
意識しながら口角とか上げてててもだめなんだってば。
どこにも書けないことって、ここにも書けないやね。
ありがちなのは、
・他人の誹謗
・抑圧してきた自分の欲望・思考・感情
・他者に損害を与える公開できない事実関係
・自分で読んでもあまりに恥ずかしい文章
・言葉になれずに虚無に帰った何か
溢れる気持ち、というと数年前の「万引き家族」で、終盤で安藤サクラが泣くシーン。悲しいセリフも、悲しい仕草も、悲しい表情もなく、フル画面でそっとその涙を見せる。
それから最近ではフリーレン、人間はすぐに死んじゃうとか、老いぼれたとか、コミュ障な不適切発言を通常運転として繰り返していながら、ヒンメルの墓前で大泣きする。
多分どちらも本人にも意味が分からない、圧し隠していたわけでもなく、言語化する以前に意識すらしていない感情の水面下にある何かで、だからこそそこに人間の大切なものがあるような気がするのがいい。
(システムで言えばスクリーンでは見えてこないような人間のOSのようなものというか。片方はエルフだけど。)