毛布

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2/5/2024, 1:44:55 PM

溢れる気持ち、というと数年前の「万引き家族」で、終盤で安藤サクラが泣くシーン。悲しいセリフも、悲しい仕草も、悲しい表情もなく、フル画面でそっとその涙を見せる。
それから最近ではフリーレン、人間はすぐに死んじゃうとか、老いぼれたとか、コミュ障な不適切発言を通常運転として繰り返していながら、ヒンメルの墓前で大泣きする。
多分どちらも本人にも意味が分からない、圧し隠していたわけでもなく、言語化する以前に意識すらしていない感情の水面下にある何かで、だからこそそこに人間の大切なものがあるような気がするのがいい。
(システムで言えばスクリーンでは見えてこないような人間のOSのようなものというか。片方はエルフだけど。)

2/5/2024, 1:41:04 AM

最近では、ちょうどこの時期に新垣結衣のCMが美しかった「Melty Kiss」なのかもしれないけど、子どもの頃には「Kiss」というそのまんまのチョコレートがあって、円錐形というかちょっとヘタったスライムみたいな小さなチョコが、ひとつづつ銀紙に包まれて大袋に入ってた。
これは当時からカカオの味がした。

2/4/2024, 12:48:41 AM

『サピ全』とか読んでると人類というのはなかなかマリグナントで、私たちの祖先たちは社会を形成し技術を力として、定住先ではことごとく大型生物(脅威と安定食糧源)を絶滅させ、脅威とならなくなった他の人類(ネアンデルタールとか)も(おそらく近系なので目障りだから?)絶滅させ、家畜化した生物種には支配的にとことん残酷な仕打ちをしてきたらしい。

共生など考えず、脅威となる他生物種は絶滅させ、おそらく目障りだから他人類を絶滅させ、利用できる他生物種は残酷に扱ってきたのなら、他者を非自己と認識することで排除もしくは家畜化する性向があるよう。
つまり、利害のある他者を犠牲にしたり利用したりできる口実を積極的に探し(差別化)、害のある他者はジェノサイド(排除)、管理収益できる他者はギリギリの限界まで利用してきた(家畜化)。

個人差はあったとしても、種としては利害のある非自己には病的なまでに不寛容で、とことん容赦がなく、繁栄もしくは個人の利益のためなら調和なんか関係なく破壊し尽くしてきたというのは事実であって、これがその本性らしい。

だから持続可能性が大事?
御冗談もたいがいに。つまりそれは収益できる世界を持続可能なギリギリまで利用していこうという「家畜化」と同じ発想だろう。それにそう言ってる私たちの手がすでに血まみれなんですよ。

非自己に対してとことん排他的で、技術力に依存して破壊的になれる、おそらくそれは遺伝子にプログラムされていて、個人の目に入るような局面では理性的に限界を意識して温厚でも、小さな個々の局面から都合よくちょこちょこと第二形態になり、種の全体としては暗黙の了解として着実に遂行されてきたこの性向は、たぶんおそらくどうにもできない。

これからは、それは人類間、社会間に持ち込まれるんじゃないかと思うし、現にそういう流儀が支配的になってる。

それに、限界のない人類の力(技術力)の進歩に時間的な漸近線があるように、それと並行して人類そのものの時間にも漸近線があって、それはそんなに先の話ではないんじゃないのかなとも思う。

癌組織のようなこの生物種が、1000年先もこの世界に存続しているのかというと、おそらくないんだろうな思う。自滅していくのか、何か大事故をやらかすのか、宿主である世界が破綻するのかは知らんが。

というのが『サピ全』読んでて感じる、自分たちの業というか寂しいところ。

2/1/2024, 12:36:25 PM

ブランコ、もう何年も乗ってないけど、医者にシビアに余命とか伝えられたら、日が暮れた公園でしばらく孤独に乗りたい。
それにあやかる機会は一度しかないので、欠かさず活用しときたい。

1/31/2024, 1:16:50 AM

あなたに届けたい、と思ってもためらってそのままになってしまう状況として結構多いのが、街中で見かける人にちょっとした、しかし実は本人にはかなり気恥ずかしい点があった時。
例えば、スカートの腰のところにタグが出ているとか、真ん中のチャックが結構左右にずれているとか、右だけシャツが出ているとか、ズボンが開いているとか…
バッグからものが落ちそう、持っているコートの端が地面を擦っているとかは、実害があるのできちんと伝えるけど、女性にスカートずれてますよとかは、誰かが伝えなければいけないはずだけど、自分が気恥ずかしい思いをさせてしまうのかとか躊躇うと、そのままタイミングが遅れてしまう。

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