no name_1103

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12/9/2022, 2:06:45 PM

#61 もう、現実世界では生きていない彼と手を繋ぐ。

天国のような満月が出た綺麗な夜空の中で笑う。
二人で笑い合って、走っていた。
夢の中で…。

___手を繋いで

12/8/2022, 10:50:34 AM

#60 彼が亡くなってから、1週間が経とうとしていた。

私は、もう1週間も生きた。生きられていること自体は幸せなことなのに、もう、嬉しくなかった。今日も生きた、と日々夜に思う。生きても意味がないと思ってしまう。

ある日、彼の家族から封筒を渡された。
そこには彼の手書きの文字。

驚きながらも、ゆっくりと開封する。

中にはただ一枚の紙に、

"俺に生きる意味、楽しさをくれてありがとう。
幸せだった。なのに。……ごめんね。"

と書いてあった。

___ありがとう、ごめんね

12/7/2022, 11:15:10 AM

#59部屋の片隅にしゃがみ込む。

彼がいなくなった世界で生きる。
そんなに長くは生きられないけど…。
真夜中で、外には綺麗な満月がある。ベットから降りてカーテンを開けて窓から見つめる。
彼はあの美しい月の向こうにいるかな。

でも、自分の体力はもたなくてその場にしゃがみ込んだ。
息が苦しい。心臓が痛い。

___部屋の片隅で

12/7/2022, 8:11:32 AM

#58 こんな世の中、全て逆さまになってしまえばいいのに…。

12/5/2022, 10:40:22 AM

#57 彼が亡くなったことは、一日中考えていた。

何もかも上の空で、後悔ばかり。
もう遅いのにずっと記憶をreplayしていた。

眠れないほど悲しくて、苦しくて。
数日後にやっと、涙が溢れた。
受け入れることが出来なくて、実感が湧かなかったから。

自分もいつか、こうなってしまうとも感じて……

___眠れないほど

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